600年以上前からあり、서울(ソウル)で最も歴史が古い남대문시장(南大門市場)。観光地として有名ですが、韓国人でもわざわざ訪れる大人気の市場です。
食べ歩きも食堂もおいしいものがたくさん! さらに子ども服にアクセサリー商店街と、物欲も満たされます。
人気の호떡(ホットック)店の移転情報など、最新の南大門市場をリポート!
南大門名物! 行列必至の屋台ホットックが移転オープン
南大門市場の3番ゲート近くで30年近く続いていたホットックの屋台。いつ訪れても長蛇の列ですが、一度食べればその訳が分かります。
並んででも食べたい味とボリューム、価格で3拍子そろった名店。そんな人気店が今年、회현(会賢)駅近くに移転をしました。
基本の꿀호떡(はちみつホットック)、잡채호떡(チャプチェホットック)の他に、오레오꿀호떡(オレオホットック)、김치잡채호떡(キムチチャプチェホットック)、해물잡채호떡(海鮮チャプチェホットック)など、移転をしてメニューのレパートリーが大幅に増えたよう。
行列は相変わらずで、特に韓国人が多いように感じました。
以前は1000ウォンで基本のホットックが食べられましたが、最近の急激な物価高を受けて、最近は2000~4000ウォンに値上がり。
それでも、カフェでのコーヒー1杯が7000ウォンすると思えば、安いものです。
店舗情報詳細
南大門名物ホットックのすぐ近くには南大門が。2008年に放火犯により焼失しましたが、今ではすっかり元の姿に。
うわさによると、南大門の色鮮やかな塗料は品質の良さから日本のものが使われたのだとか。
市場を歩いていると、そこかしこで韓国らしい風景に出合えます。
これからますます寒さが増す韓国。おでん屋さんの湯気を見ると、食べずにはいられません。
以前はなかったように感じる白い鉄筋。旗には「추가예산 확보!(追加予算、確保!) 사업구간 확대•디자인 아케이드 구현(事業区間拡大・デザインアーケード具現化)서울 ‘남대문 처마로’ 조성(ソウル“南大門チョマ路”造成)」と書かれています。
これからこの通りがどんな変化を遂げるのか楽しみです。
ローカル感満点の1962年創業のタッコムタン屋
南大門市場には갈치골목(タチウオ通り)や칼국수 골목(カルグクス横丁)と言った有名なグルメストリートがありますが、私が南大門でかなりの頻度で食べているのが닭곰탕(タッコムタン)です。
1962年創業というのも納得の、かなり年季の入った建物で、ベコベコのアルミ鍋に入ったタッコムタン。
透き通ったスープは鶏の旨みがたっぷりで、김치(キムチ)との相性も抜群です。
タッコムタンは1万ウォン。鶏肉はお店の아줌마(アジュンマ・おばさん)が割いてくれているので骨もなく、食べやすいです。
自家製のネギじょうゆに付けて食べると格別!
店先で鶏肉をほぐしているアジュンマ。お店ではたくさんのアジュンマが皆てきぱきと手際良く働いていて、これぞ韓国のアジュンマ!という貫禄です。
そして、この店舗は人気店なので昼時は韓国では珍しく、相席になるのもご愛嬌。
私の前には武骨な아저씨(アジョッシ・おじさん)が座って、ご飯の大盛りやスープのお代わりまでして黙々と食べていました。
갈치(タチウオ)の食堂が軒を連ねる中、なぜか1軒だけあるタッコムタンのお店。朝8時から開いているので、朝ご飯がてら訪れるのもいいかもしれません。
店舗情報詳細
子ども服に軍服まで、南大門は買い物天国
個人的にひと昔前の南大門市場のイメージは韓国のりや高麗人参のお店の客引きが目立ち、露天商によるブランドの偽物も出回っているという、あまりいいものではありませんでした。
それがここ数年で一気にイメージアップ! 子ども服の問屋街は以前からありましたが、正直どれもやぼったくて日本で買った方がかわいくて好み♡と思っていましたが、この数年で韓国のアパレルは一気にブラッシュアップ!
日本からも南大門市場の子ども服の問屋街にわざわざ買い付けに来る人も多くなりました。
신세계백화점(新世界百貨店)の裏側辺りが子ども服の問屋街通り。
アクセサリー専門のお店もあります。こういうとき、女の子の엄마(お母さん)になりたかったと強く思います(我が家は男2人)。
この日、私は裏起毛のトレーナーを息子2人におそろいで購入。安いので兄弟同じものを買うのも抵抗がありません。
また、サイズ展開が豊富なので、年の離れた兄弟でもおそろいコーデがしやすいのもうれしい限り。
子ども服エリアを後に少し歩くと、韓国ならではのミリタリーウェア専門のお店を発見。キッズや迷彩柄の犬の洋服も扱っています。
近くにはA.P.C.やマリメッコのトートバッグの偽物を扱うお店も。一言でブランドの偽物といっても、ハイブランドだけでなくこういったファッションブランドの偽物も出回っています。
“しまむらより安い”の看板でおなじみ。南大門名物と言ってもいいほど、日本人にはスルーできない露天商。
本当にしまむらより安いのか実証したことはありませんが、「MARITHÉ FRANÇOIS GIRBAUD(マリテフランソワジルボー)」や「Mardi Mercredi(マルディメクルディ)」「Martin Kim(マーティンキム)」など、最近はやりの韓国アパレルブランドのスウェットなども豊富にあります。
最後に、毎年クリスマスの時期恒例の新世界百貨店本店のエキシビションを。今年から昼間も点灯されています。
17~24時はクリスマス仕様になり多くの人が集まるので、ソウルに来られる方はぜひチェックしてみてください。