見習い編集者の発見日記  #5「韓国語教材の編集」

HANAで編集補佐としてアルバイトをしているmapleと申します! 

アルバイトを始めて5ヶ月ほどになりますが、編集に関する知識や経験は全くない状態からのスタートで学ばせていただくことばかりです。「本と韓国が好き!」という理由からこのお仕事を始め、とても楽しく働かせてもらっています♪

見習い編集者の発見日記では、私が本づくりのお仕事に関わる上で学んだことや新鮮に感じたことを発信していきます!

教材と読み物の違い

出版社HANAでは韓国語教材を専門にたくさんの本を作っていますが、様々な作業をお手伝いさせていただく中で気付いたことがあります。

それは「教材を作ることの大変さ」です。もちろん小説やエッセイ、漫画や雑誌など様々な読み物が存在し、一つ一つを制作するにあたって「大変ではないもの」は存在しないと思います。

しかしその中でも「教材」は直接会ったことのない不特定多数の方に向けて言語を説明するということを目的に作られます。

本を手に取ってくださる読者の方の得意な勉強法、現時点での習得レベル、伸ばしたいスキルなど本当に様々です。その中でどれだけわかりやすく一冊の本に収めるのかというのはとても難しいなと思います。

誌面案の作成

編集者として「こんな本が作りたい」と思って企画書を提出するときには、内容はもちろん誌面案も一緒に考えなければなりません。

誌面案とは本のページをどのような構成・デザインにするかというおおまかなイメージのことです。紙に手書きでラフを書いたり、iPadで作ったり、パソコン上で作成するなど人によって様々です。ちなみに手書き派の私の誌面案はこんな感じです。

これを元に何色で作りたいのか、本のサイズなどを伝えてデザイナーさんに依頼をします。

maple

学習をするにあたってどんな誌面だったら見やすくて理解しやすいか、楽しく学習を進められるのかなど様々な要素を盛り込んで考えなければならないのも腕の見せ所なのかなと思います

韓国語教材を作るにあたって必要な知識

やっぱり教材を作るとなると最低限の韓国語能力は必須になります。実際HANAのアルバイト募集も韓国語能力試験6級程度の韓国語能力が募集要項に掲載されていました。それに加えて発音変化などを正確に把握し説明できると言った、「韓国語に対する知識」というのが必要になってきます。

もちろん一人で1冊の1から10まで担当するわけではないので全て最初から知っていなければならないというわけではないですが、ある程度の知識は持っておかないと、学習書の編集は難しいのではないかと思います。

また学習書としての説明や解説自体ももちろんですが、HANAでは入門・初級の本も多くハングルにルビをつける作業や単語のレベルが適切かというところにも着目する必要があります。

ルビをつける際には発音変化の知識が必要ですし、単語や文章が入門・初級のレベルに合っていなければ、単語レベルを把握し、レベルに合わせて変更するような語彙力が必要になってきます。

maple

私は留学をして若干フィーリングで韓国語ができるようになったタイプなので、もう一度ちゃんと勉強しないといけないなと最近感じております…

ある意味仕事の中で毎日韓国語の勉強をしているような気もしますが、私もいつかは読者の皆さんにとって力になれるような本を作れたらと思います!

「人に教えることがいちばんの勉強になる」とも言いますし頑張っていきたいと思います!

今回もお読みくださりありがとうございました!

SHARE

韓国語講座を探すLesson