韓国で昔から親しまれているスティック式の甘いコーヒー。これをクールなデザイン、洗練された味で現代風にアップデートしたのが「newmix coffee(ニューミックスコーヒー)」です。
2024年3月に성수(聖水)にオープンし、お土産としても大人気。
今回はそんなニューミックスコーヒーの新店と共に、북촌(北村)~안국(安国)の街並みをご紹介します。
おしゃれでおいしい! 韓国でしか買えないレアさも◎
韓国でコーヒーと言ったら、믹스커피(ミックスコーヒー)が主流だったのも昔の話。今ではカフェ大国と言われ、스타벅스(スターバックス)の数は日本を超えました。
以前は食後に甘いミックスコーヒーを飲む習慣がありましたが、いつの間にか아아(アア/アイスアメリカーノの略語)を飲むように。
食堂の入り口にあるミックスコーヒーの機械も随分と減り、その代わりに激安コーヒーチェーン店が増えました。
とはいえ、ミックスコーヒーは韓国ならではの文化。そんなミックスコーヒーの魅力を海外に発信しようと、ブランド展開を始めたのが「ニューミックスコーヒー」です。
2024年3月に聖水に路面店をオープンしたところ、そのクセになる甘さとおしゃれなデザイン、お土産にぴったりの包装で顧客の99%が外国人となるほど、海外で話題に。
2号店となる북촌점(北村店)を2025年3月にオープンさせました。

ミックスコーヒーからはイメージできないほど、スタイリッシュでかっこいい店内。
現在、オリジナル、焙煎米、バナナミルク、バースデーバニラ、パッピンスなど、7種類の味から選べ、全て試飲をしてから購入できます。
また随時、新商品も発売する予定だそうで、そちらも楽しみ!

韓国人が好きな、香ばしくて柔らかなテイストのコーヒー。濃いめに入れて、アイスにして飲むのも◎。

ひと口飲んで感じる、シナモンの香りとほのかな薬菓のような味わいがクセになる!

昔ながらのお菓子・乾パンも販売(8000ウォン)。入隊時の無料のお菓子として配給されるため、韓国の男性陣は乾パンを見ると厳しい軍隊を思い出すのだとか。

1つ1つ紙袋をくれるので、お土産に最適。今のところ聖水と北村にしか店舗がないので、希少性も抜群です。ここでしか買えない、特別なミックスコーヒーです。

北村店限定でグッズの販売も展開しています。店舗で7万ウォン以上の買い物をすると、エコバッグ(2万5000ウォン)をもらえるキャンペーンも実施中。

その場で免税を受けられるので、来店の際はパスポートを忘れずに。空港での事後申請が必要ないので便利です。
店舗情報
뉴믹스커피 북촌(ニューミックスコーヒー 北村)
서울특별시 종로구 창덕궁1길 40
02-1234-1200
9:00~18:00
無休
https://www.instagram.com/newmixcoffee.jp/
安国駅から中央高等学校まで。今と昔が混在する散歩の楽しい街
ニューミックスコーヒーがある安国駅周辺は連日、外国人観光客で大にぎわい。
このかいわいは特に「어니언(オニオン)」「런던 베이글 뮤지엄(ロンドンベーグルミュージアム)」「아티스트 베이커리(アーティストベーカリー)」「아모르 나폴리(アモールナポリ)」など、ベーカリーカフェの激戦区ですが、新たに「스탠다드브레드(スタンダードブレッド)」もオープンしていました。

韓国を代表するデザイン集団・GLOW SEOULが展開するカフェ「スタンダードブレッド」。
도산(島山)、聖水に続いて、安国にも2025年3月末、オープンしました。焼き立ての食パンがおいしいと評判です。

こちらはリーズナブルな価格でルームフレグランスが爆発的に売れている「헤트라스(へトラス)」。ハンドクリームやボディークリームなど、1万ウォン未満からそろいます。
その横にはニューミックスコーヒーが。

계동길(桂洞通り)を北上する道すがらで見つけた、MBTI(性格検査)による運勢占い。以前はこの手の占いは星座によるものでしたが、今ではMBTIを調べていないと占うことすらできません。
桂洞通りという名の通り、このかいわいは계동(桂洞)と呼ばれる小さな町です。
북촌 한옥마을(北村韓屋村)と창덕궁(昌徳宮)のちょうど間に位置し、韓屋村ほど外国人観光客が多くなく、小さな個人商店が軒を連ねる昔ながらの通り。
ものすごい勢いで再開発が進んでいくソウルの真ん中にありながら、ここは時が止まったようにのんびりとした空気が流れています。
安国駅3番出口から歩いて、最後は「겨울연가(冬のソナタ)」で有名になった중앙고등학교(中央高等学校)がゴール。15分ほどの散歩道です。

観光地ではあまり見ることがなくなった街のお餅屋さん。
店先では오뎅(おでん)や떡볶이(トッポッキ)も売っています。
この店先で「하나 주세요(1つちょうだい)」と買える手軽さや店主とのコミュニケーションが個人商店の魅力です。

美容院の前を通り過ぎると、아줌마(おばさん)たちの笑い声が聞こえてきました。
髪を切らない人も、暇なときはここに集まって談笑しているようです。

中央高等学校の校門前まで来ました。
冬ソナでロケ地として登場した後、数年は、一般人も週末は入ることができましたが、今では完全に入ることができなくなりました。
隣にあるアイドルグッズを売る売店、以前は文房具屋だったのだとか。
はやりに乗ってアイドルグッズ屋になりましたが、また文房具屋に戻した方がよさそうなほど、色あせていました。

ヨン様、今はいずこに……。

中央高等学校の前から安国駅方面を眺めて。
わずかですが、遠くにはNソウルタワーも見えます。
