※本記事は雑誌『韓国語学習ジャーナル hana』連載「Stage」掲載時の内容を転載したものです。掲載当時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。

今回皆さまに紹介するのは、韓国で3年ぶりに再演されたミュージカル『킹 아더(キングアーサー)』です。
岩に刺さった剣を引き抜くことができた者が王になるというストーリーで有名なアーサー王の伝説を描いた作品は、『hanaVol. 32』で紹介した『엑스칼리버(エクスカリバー)』という韓国オリジナルのミュージカルもありますが、今回紹介するのはフランス発のミュージカルです。古典的な題材を、今の時代に合わせて再解釈し、表現した舞台となっています。
『キングアーサー』は、本国フランスから楽曲と台本だけを持ち込んで上演する、スモールライセンスと呼ばれる形での上演になります。
韓国版では楽曲をアレンジしたり、新しいナンバーを作ったりと、より魅力的な音楽を存分に感じられる作品になっていて、振り付けもバレエからアクロバット、ヒップホップなど多様なジャンルを作品に取り入れています。
再演時は、初演のときと比べてキャストはもちろん、舞台美術など演出がいろいろと変わる作品が多いので、再演と初演を見比べるのも舞台の楽しみ方の一つだと思います。
韓国での上演が終わっている作品を、なぜここで紹介したかというと、来年日本でも上演することが決まったからです!
そして韓国版の演出家である오루피나(オ・ルピナ)さんが日本版の演出も担当。オ・ルピナさんはミュージカルだけではなく、演劇、舞踏劇、マジックショーの演出も手掛けていて、ミュージカルミュージカル『HOPE』では韓国ミュージカルアワードの演出賞を受賞しました。
ストーリーを大切にした丁寧な演出で、作品の良さ、その作品に参加する人々の良さをうまくまとめる演出家だと思います。俳優やスタッフと密にコミュニケーションを取りながら作品を作るオ・ルピナさん。日本の俳優やスタッフとどのように作品を作り上げるのか今から楽しみです。
一つの作品が海を越えて、その国の文化に合わせて変化し、その国の観客に愛される。
また再演を通して作品自体が成長していくのを見るのも舞台を愛する者としては大きな楽しみです。
日韓を自由に行き来し、舞台を楽しむ喜びを感じられる日はもうすぐそこだと思います。日韓のスタッフが一緒に作る舞台もこれまで以上に増えるでしょう。
これからは今までより楽しい観劇日和が待っているはずです。
公演期間:2022年3月22日〜 6月6日
※日本版『キングアーサー』が2023年1月公演決定
場所:홍익대 대학로 아트센터 대극장(弘益大大学路アートセンター大劇場)

