韓国の2週間の出来事をピックアップして紹介するコーナー。今回は、5月4日から15日までの出来事から、以下の三つのニュースをご紹介します。
韓国の放送各社が公式YouTubeで提供するニュース動画もぜひご覧ください!
改憲案、韓国国会を通らず
憲法前文に1980年の5.18민주화운동(光州民主化運動)と1979年の부마민주항쟁(釜馬民主抗争)の精神を明記し、大統領による戒厳令の宣布には国会の承認を必要とする内容を盛り込んだ개헌안(改憲案)が国会で採決に付されましたが、通過できませんでした。
改憲案の可決には在籍議員の3分の2以上の賛成が必要でしたが、5月7日の採決では最大野党の국민의힘(国民の力)が参加しなかったため、定足数を満たさず不成立となりました。
翌日、改めて改憲案が上程されたものの、国民の力が無制限討論である필리버스터(フィリバスター)を予告したため、우원식(禹元植)国会議長が上程を撤回し、成立は見送られました。
本改憲案は、国会を通過すれば6月3日の지방선거(地方選挙)に合わせて国民投票が実施される予定でした。
今回の改憲案は、与党더불어민주당(共に民主党)など6党が共同で提出したもので、内容自体は与野党間で大きく対立するものではありませんでしたが、地方選挙への影響を懸念した国民の力が反対の立場を取っていました。
株価高騰、KPSPI 7000を超え8000へ
韓国の株価が急騰を続けています。韓国の総合株価指数である코스피(KOSPI)が5月6日、7000ポイントを突破しました。
昨年6月の이재명(李在明)政権発足当時には3000ポイントに満たなかったため、この1年で2倍以上に跳ね上がったことになります。
株価急騰を牽引しているのは、AI向け반도체(半導体)関連銘柄です。この1年で、삼성전자(サムスン電子)の株価は4倍近く、SK하이닉스(SKハイニックス)は10倍以上に上昇しました。
7000ポイントを突破したKOSPIは、10日足らずで一時8000を突破しました。韓国の証券会社の中には、年内に1万ポイントへ到達するとの予測もあり、まさに「파죽지세(破竹の勢い)」の勢いです。
一方で、韓国メディアの中には、株式市場の過熱を懸念する불룸버그(ブルームバーグ)の記事の紹介もしています。記事では、빚(借金)をしてまで투자(投資)に熱を上げる「빚투(借金投資)」が史上最高水準になっていると指摘。その背景には「自分だけがチャンスに乗り遅れてしまうかもしれない」というFOMO(Fear of Missing Out=取り残されることへの不安)の心理が働いていると分析されています。
「外国人患者」200万人突破。74%が美容医療
보건복지부(保健福祉部)によると、2025年に医療目的で韓国を訪れた外国人が201万人に達しました。
国籍別では、中国が30.8%、日本が29.8%を占め、次いで台湾が9.2%、米国が8.6%となっています。中国人訪問者は、「ノービザ」で韓国を往来できることになったことなどを背景に、前年比137.5%増となりました。
診療科別では、피부과(皮膚科)が62.9%、성형외과(整形外科)が11.2%で、美容医療分野全体では74.1%を占めています。
「外国人患者」が注目される理由の一つは、韓国滞在中の支出額が大きさです。治療滞在期間中の支出額は、同伴者分も含め、病院費用3.3兆ウォン(約3500億円)を合わせ12.5兆ウォン(1.3兆円)と試算されています。李在明大統領も、医療観光事業を高付加価値産業と位置付けています。
また、美容医療に関する多言語アプリも登場しており、강남언니(カンナムオンニ)や바비톡(バビトーク)などでは、日本語で部位別の病院紹介や口コミ情報などを提供しています。
韓さんのニュース+α「外国人患者の誘致を始めたのはいつから?」
3番目に取り上げたニュースに関するクイズです。韓国が「外国人患者」の誘致を始めたのはいつからでしょうか?
1 2009年
2 2015年
3 2023年
ご紹介した3つのニュース、いかがだったでしょうか? 紹介したニュース動画はいずれも2分前後のものです。聞き取り練習にぜひ生かしてみてください。
