韓国の2週間の出来事をピックアップして紹介するコーナー。今回は、10月21日から11月4日までの出来事から、以下の三つのニュースをご紹介します。
韓国の放送各社が公式YouTubeで提供するニュース動画もぜひご覧ください!
記事の目次
慶州でAPEC開催 米韓首脳会談、日韓首脳会談
0月27日から11月1日まで경주(慶州)で開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)に合わせ米国の트럼프(トランプ)大統領が29日に韓国を訪問し、이재명(李在明)大統領と한미정상회담(米韓首脳会談)を行いました。
トランプ大統領が韓国を訪問したのは3度目で、국빈(国賓)としては2017年以来2度目。米国の大統領が国賓として2度訪問したのはトランプ氏が初めてです。
会談では、懸案だった関税交渉に関連し、韓国側が米国側に約束した3500億ドル(約53兆円)の投資額に関する内訳について合意。これにより自動車関税が25%から15%に引き下げられることになりました。
また、李大統領は原子力潜水艦の建造に向けて、その燃料の供給を米国側に要請し、トランプ大統領から理解を得たとされています。
30日には、李大統領と総理就任から間もない高市氏が日韓首脳会談を行いました。未来志向の協力強化やシャトル外交の継続を確認しました。
革新と保守という政治的スタンスや歴史観などを異にする両首脳でしたが、今回トランプ大統領の訪問の対応で苦心したことで、通じ合うものがあったのかもしれません。
韓国総合株価指数KOSPIが4000突破
韓国の株価総合指数(KOSPI)が、10月27日、4042.83で取引を終え、史上初めて4000を突破しました。
今年4月に2293.70まで下がっていたKOSPIが半年ほどで1800ポイント近く上がった要因としては、昨年末以来続いていた政治的不安定要素が6月の新政権発足で解消したこと、その李在明政権がKOSPI 5000を目標に掲げていること、米国の関税に対する警戒感の後退、そしてAIブームによる삼성전자(サムスン電子)やSK하이닉스(ハイニックス)といった半導体株の大幅な上昇などが挙げられます。
サムスン電子の株価はこの日、初めて10万ウォンを突破、SKハイニックスの株価も年初に比べ3倍超になるなど、半導体の両雄がKOSPIを牽引しています。
米国の投資銀行であるJPモルガンは1年以内にKOSPIが5000に達するとの見通しを示しています。
青酸カリマッコリ事件の父娘、14年ぶりに無罪
2009年に全羅南道순천(順天)市で青酸カリが入ったマッコリを飲んだ4人中2人が死亡し2人が重症を負った「청산가리(青酸カリ)マッコリ事件」。
この事件で被害者の女性の夫と娘が有罪となり13年にわたり服役していましたが、冤罪であったことが明らかになりました。
検察は不適切な関係にある父娘が犯行に及んだと主張、2010年に行われた1審は無罪だったものの、11年の2審で有罪、そして12年に대법원(最高裁判所)が上告を棄却したことで、女性の夫の無期懲役、娘の懲役20年が確定していました。
しかし、当初から自白以外に証拠がないことから、テレビなどで冤罪を疑う特集番組が放送され、昨年ついに再審請求が認められました。
10月28日に開かれた再審では、検察が文字の書けない父、軽い知的障害のある娘に対し、自分たちの筋書き通りに誘導尋問したとの弁護側の主張を認め、無罪を言い渡しました。
韓さんのニュース+α「トランプ大統領に授与された韓国の最高の勲章は?」
1 무궁화대훈장(無窮花大勲章)
2 호랑이대훈장(トラ大勲章)
3 백두산대훈장(白頭山大勲章)
今回紹介した3つのニュース、いかがだったでしょうか? 紹介したニュース動画はいずれも2分前後のものです。聞き取り練習にぜひ生かしてみてください。
