韓国でインプラント!蚕室セネの激辛冷麺もリポート

韓国で歯科矯正を受ける人が随分と増えてきたこの頃。筆者は歯科矯正のあと、訳あってインプラント治療も受けることにしました。日本では高額なインプラントですが、韓国では安いところは50万ウォンほどと激安。

私が10年来かかりつけの歯科医院がある잠실새내(チャムシルセネ)(蚕室セネ)の様子や、セネでもっとも有名な冷麺店「해주냉면(ヘジュネンミョン)(海州冷麺)」の비빔냉면(ピビムネンミョン)(ピビン冷麺)の辛さをリポートします。

もはやインプラントは特別な治療ではない……

韓国に嫁いで、旦那さんの親戚に会ってよく言われたのが「日本人って歯並びが悪いね」ということ。歯並びの悪さは自覚していましたが、日本では歯科矯正が高額なのでどうしてもやる気になれませんでした。

それが韓国では約半額。当時30代も中盤に差し掛かっていましたが、意を決して矯正することにしました。

その際、近所で口コミの高い歯科医院をいろいろと調べて見つけたのが「서울퍼스트치과(ソウルポストゥチクァ)(ソウルファースト歯科)」。

蚕室セネ駅直結の歯科医院で、お年寄りから学生まで、地元の人々が通います。

韓国の歯科医院に多いホテルのロビーのような豪華な待合室や、강남언니(カンナムオンニ)(江南オンニ)のようなお姉さんはいませんが、だからこそ信頼できるこちら。院長先生もとっても紳士的で10年ほど通っています。

矯正を終えて数年、義実家から大量に送られてきた해삼(ヘサム)(ナマコ)を食べたら治療した歯が根本からかけたので、今回はインプラントをすることに。

本来は130万ウォンほどしますが、私は矯正をするなど常連なので100万ウォンで受けられました。

韓国も日本と同様に歯科医院が多くあるので場所によっては50万ウォンから施術を受けられますが、個人的にあまりにも安いと不安に感じるので掛かりつけの病院で受けることに。突然歯科医院が閉店しても困りますしね。

まずはレントゲンや口腔内写真を撮って、その2週間後に抜歯→インプラント体(ネジのようなもの)を入れます。

日本の歯科医院がどのような手順を踏むのかは分かりませんが、やはり韓国なのでスピーディなはず。インプラント体を入れた翌日に再院して消毒をし、その後1カ月後にまたチェック。

そして2カ月後(ネジを入れてから3カ月後)にアバットメントをはめ、その2週間後に人口歯をつけて完成です。気になる痛みですが、私は抜歯をはじめ、抜いた後の痛みもまったくなく、逆に心配になるほどで先生に相談しましたが、痛みがないに越したことないと言われました。

人口歯をつけて数日経ちましたが、今のところ問題はありません。

日本では手術費が高く、そしてインプラントそのものに対しても否定的な意見もありますが、事故などで歯をなくした人にはインプラントは希望そのもの。

年を重ねたときにどうなるかは未知ですが、今の私はインプラントをしてよかったと思っています。

韓国の大きな団地には必ずある商街の3階に位置。色とりどりの한글(ハングル)(ハングル)の看板が韓国らしいです。

蚕室セネのマッチブ「海州冷麺」で激辛に挑戦

そんなわけで、今の住まいは경기도 하남(キョンギド ハナム)(京畿道・河南)ですが、蚕室セネに頻繁に通ったこの数カ月。セネで何を食べようかと夏の炎天下のもと悩んだ末、有名な海州冷麺を食べることにしました。

물냉면(ムルレンミョン)(水冷麺、9000ウォン)もありますが、有名なのは激辛なピビン冷麵(9000ウォン)。

韓国に住んで13年ほど経ち、辛いものもそこそこ食べられるようになりましたが、ここの冷麺はレベルが違います。後ろの席に座っていた韓国人も「아~ 매워 아~ 매워. 클피스 주세요(あ〜辛い、あ〜辛い、クルピス下さい)」と苦しんでいました。

タッチパネル式のオーダーで「덜 맵게(辛さひかえめ)」も選択できるので、辛さが苦手な人は얀념(ヤンニョム)(ヤンニョムソース)を減らすことも可能。

とにかく辛いので、食べている最中は水冷麺にすればよかったと後悔しますが、それでも箸が進むのが韓国料理の恐ろしいところ。箸休めで水が飲みたくなりますが、私が見る限り水のサービスはありませんでした。

その代わりに冷麺店ではおなじみの육수(ユクス)(ユクス)が飲み放題なのですが、辛さで麻痺した口でユクスを飲んでも味がよくわかりません。

メニューが2つしかないので、オーダーが入る前から麺は茹でられていて、オーダーとともにサーブされます。刺激過多なピビン冷麺か、やさしい水冷麺か。究極の2択です。

서울특별시 송파구 백제고분로7길 8-16
02-424-7192
11:30~21:00(LO20:30)
定休日:日曜、秋夕・旧正月
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昔ながらの風景が残る市場にも寄ってみよう

롯데(ロッテ)(ロッテ)のおひざ元、잠실역(チャムシルリョク)(蚕室駅)から1駅の場所にありながら、地元民の食を支える在来市場もある蚕室セネ。

以前は신천(シンチョン)(新川)という名前でしたが、蚕室のブランドをつけたほうがイメージが上がるので、蚕室セネという名前に変更されました。

ソウルの山の手線と言われる2号線沿いにあり、蚕室と삼성(サムソン)(三成)の間に位置する絶好のロケーション。不動産はとても高いですが、それでも昔ながらの市場があるのが魅力的です。

セネ駅からすぐの場所にある새마을전통시장(セマウルジョントンシジャン)(セマウル伝統市場)。観光客にはなじみがないですが、駅からもすぐなので蚕室に行く前後に立ち寄るのもいいかもしれません。

ここだけ時が止まったような、懐かしい風景が残る市場。

반찬(パンチャン)(おかず)も야채(ヤチェ)(野菜)も(トク)(お餅)も、マートや百貨店で買うよりも断然安いので、市場があるとテンションが上がります。

遠くには롯데터워(ロッテトウォ)(ロッテタワー)が見えるセネの飲み屋街。昼間は閑散としていますが、夜になるとどこからともなく人が集まり、活気に満ち溢れます。

もっと知りたいハナタス
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