日韓で共通する補助動詞・形容詞について

「~してみる」と「-아/어 보다」の「보다」のように日韓で言い回しがそっくりなものが結構ありますが、日本語の感覚が当てはまる言い回しを他にも教えてください。

「日韓で同じように使える表現はいろいろあります。-아/어 보다のように補助用言を使うものだと、例えば-아/어 놓다(~しておく)、-아/어 두다(~しておく)のようなものがあります。

-아/어 놓다と-아/어 두다はどちらも日本語の「~しておく」のように使えます。ただし、使われている놓다(置く)と두다(置く)の意味が違うため、若干使い方に差が出ます。

놓다には「置く」のほかに「(手を)放す」という意味もあるので、「物を置いた後は放っておく」という意味合いを持っています。

そのため-아/어 놓다の表現も「動作を完了させたら、取りあえず放っておく」という意味合いになり、動作を全部終わらせたことに重点が置かれます。

「~しておく」のほか、「~してしまう」と訳すとぴったり合う場合があります。

それに対して두다は「据える、設ける、しまっておく」というニュアンスがあり、置かれた状態がその後も維持されていることに注目します。

そのため-아/어 두다の表現は「他の行動のための準備をしておく」という意味合いになります。

例を挙げて比較してみましょう。

접시를 다 씻어 놓았다.
お皿を全部洗っておいた。 

※全部洗い終えた状態であることを重視

접시를 다 씻어 두었다.
お皿を全部洗っておいた。

※後で使うために準備したことを重視

なお正書法では、補助用言は原則として分かち書きすることになっていますが、付けて書くことも許容されています。

また올려놓다(載せる)、놓아두다(置いておく)など幾つかの単語は1単語として辞書に載せられているので、付けて書きます。

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