よく使う会話のクッション表現

「〜と思います」は韓国語で何と言う? よく使う会話のクッション表現

いつもの癖で、つい~라고 생각해요と言ってしまう!という人は多いと思います。

物事を断定せず遠回しに言うとき、日本語だと「〜と思います」と言うような場面で、韓国語ではどんな表現が使われるのでしょうか?

意見を表明する~라고 생각해요

日本語の「~と思います」の直訳で、∼라고 생각해요を使う人が多いようです。

誤解されがちですが、∼라고 생각해요は日本語の「~と思います」のような遠回しな表現ではありません。

むしろ、「私はこのように考えます」という明確な意見表明の表現です。

そのため、討論などの場で自分の意見を表すときには使われますが、日常的な場面で使うことはあまりありません。

手をあげているハナタス ハナタス

誤解されることはないけど、ニュアンスが違うということは覚えておこうね!

クッションの役割をする韓国語表現は?

断定的でなく遠回しに述べるというクッションの用法は、日本語の「~と思う」の重要な用法の1つです。

従来、韓国語ではこのようなクッションを用いず、事実をそのまま話すのだとされてきましたが、韓国語でも遠回しな表現は多数存在しています。

特に最近では、以前は使わなかった場面でも使うようになってきているという指摘があります。

連体形+것 같다

クッションとしてよく使われるのは、連体形+것 같다です。

「~みたいだ」「~そうだ」という意味ですが、日本語に訳すときに「~と思う」とすると自然になることがあります。

A: 그 사람 어때요?
 あの人どうですか?
B: 아 네, 좋은 분인 것 같아요.
 あ、はい、良い方だと思います。

내일은 좀 못 갈 것 같아.
明日はちょっと行けないと思う。

連体形+것 같다を使わずに내일 좀 못 가(明日はちょっと行けない)と言って断る人ももちろんいますが、最近は連体形+것 같다を使う人も増えてきているようです。

ちなみに좀を入れずに내일 못 가とだけ言うと、かなり乱暴な断り方になってしまうので注意しましょう。

ここでの좀は日本語の「ちょっと」と同じように口調を和らげ、相手への配慮を表す働きをしますが、「ちょっと」とは違って依頼や断りなどの場面ではほぼ必須です。

右手を挙げるハナタス ハナタス

連体形+것 같다は本当によく使われるクッション表現だけど、使い過ぎには注意しようね!

-(으)ㄹ 것이다

この他にも、-(으)ㄹ 것이다という表現があります。これはもともと「~だろう」「~はずだ」という意味ですが、日本語の「~と思う」のように使われることがあります。

전화가 올 겁니다.
電話が来ると思います(=電話が来るはずです)。

사람이 많을 거예요.
人がたくさんいると思います(=人が多いはずです)。

「~はずだ」という訳からも分かるように、話者自身が確信している場合に用いられます。

連体形+것 같다の方はそこまで自信がない「〜と思う」であるのに対して、-(으)ㄹ 것이다はかなり自信を持った「〜と思う」だと言うことができます。

手をあげているハナタス ハナタス

こう考えると、「〜と思う」っていろいろな意味があるね!

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