韓国の2週間の出来事をピックアップして紹介するコーナー。今回は、12月2日から12月14日までの出来事から、以下の三つのニュースをご紹介します。
韓国の放送各社が公式YouTubeで提供するニュース動画もぜひご覧ください!
記事の目次
李大統領、政治介入した宗教団体の解散に向け厳正捜査を指示
12月2日、이재명(李在明)大統領は閣議の席で、政教分離の原則に反して「政治に介入したり不法資金を使用する宗教団体については、解散を検討すべきだ」と発言しました。
これは、전 통일교회(旧統一教会、現世界平和統一家庭連合)による、김건희(キム・ゴニ)前大統領夫人や政界への贈賄、さらに与党であった국민의힘(国民の力)に党員として多くの信者を送り込んで影響力を行使しようとしていた疑惑を念頭にしたものです。
また、日本では宗教団体に解散命令を出した事例があるとし、韓国でもどのような法的根拠で解散が可能かについて検討を指示しました。
その後、キム・ゴニ被告に対する金品供与疑惑に関連する裁判の中で、旧統一教会のナンバー2とも言われる윤영호(ユン・ヨンホ)前世界本部長が、国民の力だけでなく共に民主党にも接触していたと主張。
中には現閣僚も複数含まれていたとされ、名前が挙げられた전재수(田載秀)海洋水産部長官は疑惑を強く否定しましたが、政府に迷惑をかけることはできないとして長官を辞任しました。
与党の더불어민주당(共に民主党)にも火の粉が飛んでいますが、李大統領は10日、与野党を問わず厳正に捜査するよう関係機関に指示しました。
韓国最大ネット通販企業「クーパン」、3370万人の個人情報流出
11月29日、韓国最大のネット通販企業쿠팡(クーパン)で3370万人の個人情報が流出したことがわかりました。
クーパンは当初、個人情報の流出は4500人分だと発表していましたが、調査の結果、韓国の人口の約3分の2に当たる膨大な量が流出していたことが明らかになりました。
これは、4月に通信大手のSK텔레콤(テレコム)で発生した2300万人の個人情報流出を上回るもので、韓国最大規模となります。
流出した情報は、名前、メールアドレス、住所、電話番号などであり、クーパン側はパスワードやクレジットカード番号などは含まれていないと説明しています。
クーパンの個人情報流出は、ハッカーによる攻撃ではなく、元従業員による犯行と見られています。
調査により、6月から情報が流出していたことが判明しましたが、クーパンが問題を把握したのは11月18日で、対応が遅れた点が問題視されています。
クーパンの박대준(パク・テジュン)韓国法人代表が責任を取って辞任しましたが、創設者で親会社の米国法人である김범석(キム・ボムソク)取締役会議長は、国会での聴聞会への出席要請を、多忙を理由に拒否しています。
難しすぎた修学能力試験の英語問題、出題機関の評価院長が辞任
11月13日に行われた2026年度の대학수학능력시험(大学修学能力試験)で、英語の難易度が高すぎたことが問題となり、出題機関である韓国教育課程評価院の오승걸(オ・スンゴル)院長が責任を取って辞任する事態に至りました。
試験結果は科目ごとに1〜9等級に分けられますが、英語で90点以上の1等級を獲得した受験者の割合は昨年の半分の水準である3.11%にとどまり、オ院長は難易度の調整に失敗したことを認めていました。
英語の試験の難解さが、英国の公共放送BBCでも取り上げられました。特に、カントの法哲学に関する第34問と、ゲーム産業の専門用語を含んだ第39問が紹介され、後者の問題は、古代文字を解読するような内容であったとの受験生からの声も伝えられています。
BBCは、韓国の大学修学能力試験について「大学進学だけでなく、職業や所得、さらには将来の人間関係にも影響を与える試験」と説明しています。
韓さんのニュース+α「難しすぎた英語試験を指す『불영어』の由来は?」
1 仏
2 火
3 不
今回紹介した3つのニュース、いかがだったでしょうか? 紹介したニュース動画はいずれも2分前後のものです。聞き取り練習にぜひ生かしてみてください。

