今回お話を伺ったのは、ミレ韓国語学院代表・前田真彦先生です。
YouTubeライブで語っていただいた「大人のTOPIK学習法」の中から、特に重要なエッセンスをまとめました。
※YouTubeライブ「大人のTOPIK学習法」はこの記事に一番下にあります
記事の目次
前田真彦先生推しの韓国語学習法
ズバリ、先生が推す学習法は——
💬 「生活に埋め込むTOPIK学習」
前田真彦先生「勉強は“やる気”より“仕組み”。
生活に埋め込めば、続きます。」
なぜ大人の学習は伸び悩むのか
「勉強しているのに点数が伸びない」という声をよく聞きます。
前田先生によると、その原因の多くは
- 学生時代の英語学習のイメージに引きずられている
- 会話中心に偏りすぎて基礎力が不足している
- 効率ばかりを探して“量”が足りていない
この3点にあると言います。

大人の学習で最初に整えるべきなのは、勉強法よりもマインドセットです。
①目標を「決意レベル」まで明確にする
「いつか受かればいい」では足りません。
「次の試験で5級・6級に合格する」
ここまで言い切れる覚悟が必要です。
さらに、
- 合格したら翻訳をしたい
- 韓国の大学院に進学したい
- 仕事で韓国語を使いたい
といった合格後の具体的な未来像を描くこと。
トップアスリートが生活習慣まで整えるように、
学習者も「合格する自分」にふさわしい生活リズムを作ることが重要だと先生は言います。
②「量」が「質」を生む
効率の良い方法を探す前に、まずは圧倒的な量を。
・通勤時間の単語チェック
・家事をしながらのシャドーイング
・お風呂やトイレに単語カードを置く
忙しい大人だからこそ、生活の中に学習を組み込む工夫が鍵になります。

「量をこなすからこそ、質が上がる」
これは前田先生が一貫して強調するポイントです。
技能別・前田メソッド
【作文(쓰기)】 8割は“日本語の構成力”
作文が伸びないのは、語彙不足ではありません。
問題は「論理構成力」です。
対策は、いきなり書くことではなく——
模範解答の徹底音読
・序論―本論―結論の型を体に入れる
・書き言葉(~한다体など)に慣れる
・読み上げソフトを活用して耳からも覚える
まずは日本語で論理的な意見文が書けるかを確認し、
その構成を韓国語に“乗せる”イメージで取り組みます。
先生曰く、作文は最も伸ばしやすい分野です。

【読解(읽기)】 「点」ではなく「面」で読む
単語は分かるのに正解できない人は、文章を「点」で読んでいます。
必要なのは、段落単位で意味をつかむ「面」の読解。
実践トレーニング
・段落整序問題で流れをつかむ練習
・接続詞・指示語を手がかりに構造を見る
・「筆者は結局何を言いたいのか」を一言で要約
さらに、
1つのスクリプトを50回音読。
内容をイメージしながら繰り返すことで、
返り読みしない「韓国語脳」が育ちます。
【聞き取り(듣기)】 4色ボールペンディクテーション
ただ聞くだけでは伸びません。
大切なのは、「聞き取れていない部分を可視化すること」。
4回ディクテーション法
1回目(黒)…大意をつかむ
2回目(緑)…補足
3回目(青)…細部確認
4回目(赤)…最終チェック
その後、スクリプトで原因分析。
- 単語を知らなかった?
- 発音変化?
- 集中力不足?
最後は音読&シャドーイング50回で仕上げます。

読解も作文もリスニングも——共通するのは「自律」
大人の学習に必要なのは、
与えられた課題をこなすことではなく、
自分で弱点を分析し、生活ごと変えていく姿勢。
「年齢のせい」「時間がない」
そう思った瞬間に、成長は止まります。
正しい方法で量を積めば、
壁は必ず突破できる。
最後に——合格する人は、生活を変えている
TOPIKに受かる人は、特別な才能があるわけではありません。
毎日の15分を積み重ね、
合格する自分にふさわしい行動を選び続けた人です。
今日から、スキマ時間をどう使いますか?
前田先生の言葉は、
「勉強法」以上に、学習者の背中を押してくれるものでした。
とんそく子今回のお話でいちばん刺さったのは、「効率を探す前に、まず量!」というシンプルな真理でした。忙しい大人ほど、勉強が“イベント”になりがちですが、前田先生のメソッドは学習をちゃんと「生活」に戻してくれる感じがします。
しかも、作文=型、読解=要約、聞き取り=可視化と、全部が具体的。
「何をどうやれば伸びるのか」がクリアになると、勉強って急に続けやすくなるんですよね。今日のスキマ時間、まず何からやろう? そんなふうに前向きな気持ちになれた回でした。
YouTubeライブ「大人のTOPIK学習法」
講師プロフィール
前田真彦
ミレ韓国語学院学院長
【 まえだただひこ 】
大阪外国語大学大学院修士課程修了、関西大学大学院博士課程単位取得後退学。専攻は韓国語音声学、韓国語教育学。21年間韓国系民族学校建国中高等学校で教鞭をとる。2010年4月「前田式」のミレ韓国語学院設立。「前田式」のミレ韓国語学院を設立。大阪本校・東京校での教室授業、通信添削講座、オンライン教室、スマ韓など動画コンテンツの4本柱。10年間中級をさまよった自身の経験を生かした前田式の授業には、飛行機や新幹線に乗って学習者が訪れる。4色ボールペンを使ったディクテーションや、シャドーイングによるブラッシュアップを取り入れた「前田式」の授業を展開。韓国語だけでなく学習の仕方を教えるところが「前田式」の特長。


