書籍内容紹介(出版社)
ベストセラー『BTSを読む』のキム・ヨンデが、10組のアーティストを通じて考察するK-POPの過去・現在…そして“これから”
日本版特別企画/著者最新インタビュー
~K-POPシーンの激動と未来像~
【内容】
本書では、現在韓国のポピュラー音楽シーンに意義ある足跡を残している10組のアイドルと、彼/彼女たちの音楽について論じたい。有名なアーティストとまだ多くの人に知られていないグループ、それぞれの音楽とパフォーマンスについて語りながら、芸術的・美学的な魅力と価値を見出すこと。それがこの本のもっとも重要な軸になるだろう。わたしはあえて史上最高に偉大なポップアイドルではなく、「いまここの」アイドルについて論じたいと思う。
(プロローグより)
累計4万部を記録している『BTSを読む』の著者キム・ヨンデが、さまざまなK-POPアーティストにスポットを当て、多角的に分析した一冊。
紹介しているK-POPアーティストは、全10組。人気のBTSやBLACKPINKをはじめ、TOMORROW X TOGETHERやNCTなど今を感じさせるグループから、テミン(SHINee)やテヨン(少女時代)のベテラン勢と幅広いラインナップで、日本でも多くのK-POPファンから熱い支持を受けているソロアーティストやグループになります。
10組のアーティストを通して、K-POPのこれまでの歴史、世界を席巻するようになった現在を描き出し、そしてK-POPの未来も展望していきます。
また、日本版特別企画として、50ページを超えるキム・ヨンデ氏の最新インタビューも収録!
もくじ
Prologue アイドルはアーティストだ
◆PART 01 スタイリッシュでリベラルなK-POPのアヴァンギャルド/NCT
◆PART 02 華やかさと「アティチュード」で武装した
K-POPガールグループのトップランナー/BLACKPINK
◆PART 03 Base to Ace テミンの音楽を聴くということ/TAEMIN
◆PART 04 予測できないエレガントな世界/LOONA
◆PART 05 ある日、頭からツノが生えた/TOMORROW X TOGETHER
◆PART 06 ガールグループの枠を超える大胆で洗練されたサウンド/Red Velvet
◆PART 07 バンドという服をまとうボーカルグループが贈る美しいメロディー
/DAY6
◆PART 08 テヨンの声/TAEYEON
◆PART 09 Uの音楽、イ・ジウンの心/IU
◆PART 10 7つの地図/BTS
◆K-POP現象
01 K-POPとは何か
02 K-POPはバブルガム・ポップなのか
03「作曲するアイドル」は戦略なのか
04 米韓ベンチャーがしめすK-POPの未来とは
05 K-POPを動かす影の主役たち
06 ボーイグループはなぜ無視されるのか
07 フェミニズムはガールグループにどのような影響を与えたのか
08 BTSのグラミー賞ノミネートが重要な理由
〜グラミーがK-POPに与える意味とは
09 BTS現象のあとにくるものは
10 2021ビルボード・ミュージック・アワード生中継ここだけの話
Epilogue アイドルは夢と情熱によって生まれる
◆日本版特別企画
著者キム・ヨンデ最新インタビュー
とんそく子のひとこと感想

”音楽”そのものをじっくり味わいたい人におすすめしたい本。
『K-POPを読む』は、ただのアーティスト紹介ではなく、そのグループがどんな音を鳴らしてるのか、なぜその表現にたどり着いたのかなどを、音楽評論家のキム・ヨンデさんが静かに、しかし鋭く掘り下げてくれています。
好きなグループの章を読むのももちろん楽しいですが、あまりよく知らなかったグループのところを読むと、曲を聴いてみたくなります。“知っているけど聴いてなかった”を動かしてくれる本です。
「プロローグ」のタイトル、「アイドルはアーティストだ」が、すごくいい。
