『ドロシーマンション』(カヒジ文・絵|加藤慧訳|303BOOKS刊)

書籍内容紹介(出版社)

「すがたかたちがみんなちがうようにいろんなかたちの「すき」があります」

この物語に登場する人々は、自分の好きなあり方、生き方をしています。

でこぼこだったり、さまざまな色や荒々しい線で表されたりと、決して「完璧」に整えられた存在ではありません。でもそのままの自分を愛し、またお互いがお互いを認め合い、思い遣って暮らしています。

「じぶんらしくいきるとき ひとはかがやける」

「完璧」に整っていないカラフルな個性だからこそ、混ざり合うことでハーモニーが生まれ、より豊かに、生き生きと輝く世界が生まれています。作者のカヒジさんは、女性であり、アジア人であり、LGBTQ+コミュニティの一員であると自認しており、差別や憎悪に何度も直面してきました。本書は、そんな作者自身の経験や、自分らしく生きていることを他人から否定されなければならなかった無数の人々の声を元にして生みだされました。異なる肌の色や多様なアイデンティティを持つ人々が自分らしく、好きなことを自由に楽しめる世界へのあこがれを込めて作られた、カヒジさんにとって初めての絵本となります。切り絵とイラストを組み合わせて表現された、色彩豊かで温もりのある美しい世界をお楽しみください。

キャラクター紹介

ドロシーマンション
タータンが見つけた、自分らしく生きる人々が暮らす虹色の屋根のマンション。

タータン
チェックが大好き。自分に合う場所を見つけるため、はいいろのまちを出る。

ヘリ
ドロシーマンションドロシーマンションの住人。体中ふさふさの毛で覆われている。

クレバー
ドロシーマンションの住人。ものしりな少年。

ソイヤ
ドロシーマンションの住人。力持ちで、豆が大好物。

レーシー
ドロシーマンションの住人。自然を愛する人。

ビビ
ドロシーマンションの住人。らくがき好きのおばあちゃん。

ビン&ムム&シャシャ
ドロシーマンションの住人。見た目は違っても大事な家族たち。

アロ&ケロ
ドロシーマンションの住人。編み物やお菓子作りが得意なパートナーたち。

とんそく子のひとこと感想

とんそく子

『ドロシーマンション』読了!

現代社会を映し出す「はいいろのまち」。
そこに住む人たちは、実際に私の身の回りにもたくさんいて、自分も染まっていそうで、少し怖くなりました。

ドロシーマンションの住人たちは、個性豊かで、ありのままの自分を大切にしながら、互いを認め合って暮らしています。
「自分らしく生きるって、いいな」「認めてもらえるってうれしいな」と素直に思える一冊でした。

イラストもとても素敵で、カラフルなのにどこか優しくて、大人の心にもじんわり響きます。

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著者
303BOOKS
ISBN
9784909926449
判型
A5判変型
ページ数
80
定価
1,980円(税込)
発売日
2025年5月13日
ジャンル
単行本
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