【韓国語のエッセイ】3月月間ベストセラー&新刊情報

【韓国語のエッセイ】3月月間ベストセラー&新刊情報

教保文庫の3月のエッセイ月間ベスト10と注目の新刊情報をご紹介します。「여신강림(女神降臨)」などのドラマで知られる문가영(ムン・ガヨン)、韓国を代表する大御所ミュージシャン、김창완(キム・チャンワン)のエッセイがランクインしました。パンダの푸바오(フーバオ)人気も続いています。

※ランキング記事ではハングルのルビを省略します。

教保文庫ベストセラー月間ベスト10(韓国語のエッセイ)

1位:『나는 메트로폴리탄 미술관의 경비원입니다(私はメトロポリタン美術館の警備員です)』

패트릭 브링리(パトリック・ブリンリー)著、김희정(キム・ヒジョン)・조현주(チョ・ヒョンジュ)訳/웅진지식하우스(ウンジン知識ハウス)/2023.11.24

『나는 메트로폴리탄 미술관의 경비원입니다(私はメトロポリタン美術館の警備員です)』
『나는 메트로폴리탄 미술관의 경비원입니다』
패트릭 브링리

2位:『고층 입원실의 갱스터 할머니(高層階の病室のギャングスターおばあちゃん)』

양유진(ヤン・ユジン)著/21세기북스(21世紀ブックス)/2024.3.20

『고층 입원실의 갱스터 할머니(高層階の病室のギャングスターおばあちゃん)』
『고층 입원실의 갱스터 할머니』
양유진

TikTokやYouTubeのチャンネル『빵먹다살찐떡(パンを食べて太った餅)』で多くの人々に笑いを届けてきた著者は、本書を通じて難病に指定されているループス(全身性エリテマトーデス)に罹患していることを告白しました。入院中に出会った「ギャングスタ-おばあちゃん」から力強く生きることの大切さを学び、旅行中に出会ったおじいさんから悩みを解決するヒントをもらった著者は、多くの人に助けられてきたことに気付きます。本書は「私」を生かしてくれた、たくさんの人たちに関する記録です。

3位:『보편의 단어(普遍の単語)』

이기주(イ・ギジュ)著/말글터(マルグルト)/2024.01.11

『보편의 단어(普遍の単語)』
『보편의 단어』
이기주

4位:『파타 PATA(パタ)』

문가영(ムン・ガヨン)著/위즈덤하우스(ウィズダムハウス)/2024.3.6

『파타 PATA(パタ)』
『파타 PATA』
문가영

ドラマ「女神降臨」「사랑의 이해(愛と、利と)」など多数の作品に出演し、日本でも人気の高い女優、ムン・ガヨンによる初のエッセイ集が出版されました。ドイツ生まれの彼女は幼い頃から読書に親しみ、パタという名のもう一人の自分を通して文と向き合ってきました。1部「存在の記録」では、日常のささいな出来事をきっかけにして自分自身を見つめてきた過程が、2部「考えの記録」では、頭の中を駆け巡る思考に向けられた深く鋭い彼女なりの視点がつづられています。付録にはファン必見の、著者の父親による「パタの育児日記」も付いています。

5位:『나는 행복한 푸바오 할부지입니다(私は幸せなフーバオのおじいちゃんです)』

강철원(カン・チョルウォン)著/시공사(時空社)/2024.2.25

『나는 행복한 푸바오 할부지입니다(私は幸せなフーバオのおじいちゃんです)』
『나는 행복한 푸바오 할부지입니다』
강철원

37年もの間多くの動物たちと接してきた「パンダおじいちゃん」が、飼育員としての貴重な経験を語るエッセイです。韓国で初めて公開されたジャイアントパンダの話や、このランキングでもおなじみのフーバオの誕生秘話などと共に、著者が撮影したフーバオ家族の未公開写真も収められています。また、飼育員を志す人のためのコラムなど、動物と共にたくさんの時間を過ごしてきた著者だけが語れる内容が盛りだくさんです。

6位:『삶을 견디는 기쁨(人生を耐える喜び)』

헤르만 헤세(ヘルマン・ヘッセ)著、유혜자(ユ・ヘジャ)訳/문예춘추사(文芸春秋社)/2024.2.28

『삶을 견디는 기쁨(人生を耐える喜び)』
『삶을 견디는 기쁨』
헤르만 헤세

いまだに世界中の多くの人々に愛され続けている作家ヘルマン・ヘッセですが、その人生は決して幸福なものではありませんでした。そんな彼は自分が感じる苦痛について深く考察する中で、全ての苦痛には限界があり、その限界に至ると苦痛は他のものに姿を変えることに気付きます。あらゆる苦しみを文章や絵で表現することで新たな生命や希望を生み出してきた彼の言葉-「苦痛を愛せよ」「苦痛を感じない日は少ないが、それでもわれわれは目の前に近づいてくるものに対して興味を持ち、運命を愛することになる」-は、現代に生きる私たちに「人生を耐える喜び」を教えてくれます。

7位:『때로는 간절함조차 아플 때가 있었다(切実な思いさえもつらい時があった)』

강지영(カン・ジヨン)著/빅피시(ビッグフィッシュ)/2024.3.7

『때로는 간절함조차 아플 때가 있었다(切実な思いさえもつらい時があった)』
『때로는 간절함조차 아플 때가 있었다』
강지영

JTBCの看板アナウンサーである著者による初のエッセイ集です。たまたま参加したオーディションに合格して放送局に入社したものの、何の基礎も経験もなかったため、「アナウンサーだけは駄目だ」「ニュースは読ませられない」と言われ続けた12年間。その間小さな仕事に全力を尽くし、ついにニュースキャスターになる夢をかなえた著者による、失敗と試行錯誤、そして成長の記録です。ジャーナリストの손석희(ソン・ソッキ)も本書を推薦しています。

8位:『기분이 태도가 되지 말자(気分が態度にならないように)』

김수현(キム・スヒョン)著/하이스트(ハイスト)/2022.11.25

기분이 태도가 되지 말자
『기분이 태도가 되지 말자』
김수현

9位:『찌그러져도 동그라미입니다(ペチャンコになってもマルです)』

김창완(キム・チャンワン)著/웅진지식하우스(ウンジン知識ハウス)/2024.3.28

『찌그러져도 동그라미입니다(ペチャンコになってもマルです)』
『찌그러져도 동그라미입니다』
김창완

著者は韓国を代表する大御所ミュージシャンで、ドラマ「밥 잘 사주는 예쁜 누나(よくおごってくれる綺麗(きれい)なお姉さん)」「사이코지만 괜찮아(サイコだけど大丈夫)」などにも出演し、俳優としても活躍しています。本書は、ラジオ番組「아름다운 이 아침 김창완입니다(美しいこの朝、キム・チャンワンです)」での視聴者とのやりとりやオープニングの内容を収めたものです。完全な円を描くのが難しいように、私たちの生活もどこか欠けた部分があるもの。著者は、その不完全さが日常であり、人生だと語ります。詩人の박준(パク・ジュン)や歌手の이적(イ・ジョク)も推薦の言葉を寄せています。

10位:『내가 한 말을 내가 오해하지 않기로 함(僕が言った言葉を僕が誤解しないようにすること)』

문상훈(ムン・サンフン)著/위너스북(ウィナーズブック)/2024.01.05

『내가 한 말을 내가 오해하지 않기로 함(僕が言った言葉を僕が誤解しないようにすること)』
『내가 한 말을 내가 오해하지 않기로 함』
문상훈

注目の新刊

『결국 해내면 그만이다(結局やり遂げてしまえばそれまでだ)』

정영욱(チョン・ヨンウク)著/놀(ノル)/2024.4.9

『결국 해내면 그만이다(結局やり遂げてしまえばそれまでだ)』
『결국 해내면 그만이다』
정영욱

『잘했고 잘하고 있고 잘될 것이다(うまくいったし、うまくいっているし、うまくいくはず)』 『잔잔하게 그러나 단단하게(穏やかに、でもしっかりと)』(共に未邦訳)をはじめとする8冊の書籍で累計70万部以上を売り上げた注目の若手エッセイストの新刊です。「あなた」がつらい時期を乗り越えることができたのは、その時間に耐えたからであり、その時間の中で「あなた」は多くのことを成し遂げたのだと著者は語り掛けます。若さゆえの苦しみを5つのトピックで分析しながら、新たな視点を与えてくれる一冊です。

※この記事で紹介した書籍の購入は、「教保文庫、3月の月間ベストと注目の新刊(エッセイ)」の記事をご参照ください。

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