韓国語を学び始めて、一番最初に訪れる難関は「発音変化」ではないでしょうか?
ハングルの母音と子音を覚えて、早速読んでみよう!と思ったのに、文字通りに読まない単語が多すぎる……。それは、韓国語は表記と発音が一致しない、「発音変化」がたくさん起きているからなのです。
この記事は
- 初めて「発音変化」を知る方
- 「発音変化」がなかなか覚えられない方
- 一通り「発音変化」は学んだけれど実際の会話でスムーズに話せない方
に向けて、「発音変化」のルールを一つひとつ分かりやすく解説していきます。
シリーズの第6弾は、「ㅎの弱化」もしくは「ㅎの弱音化」と呼ばれる発音変化を学びます。
(発音変化の全容については「総まとめ」の記事を参照)
6回目のこの記事は、「ㅎの弱化」!
ㅎの弱化
회사(会社)や학교(学校)のように、子音ㅎは、語頭ではっきりと「h」を発音しますが、次の条件下で、ㅎの音が弱くなりほとんど発音されません。
*この記事ではㅎの弱化を便宜上[ㅇ]で表記します。
条件1:母音と母音の間のㅎ
条件2:パッチムㅇの次にㅎが続くとき
条件3:パッチムㅁ、ㄴ、ㄹの次にㅎが続くとき
→ㅎの弱化後、さらに連音化する
これらの条件で、ㅎの弱化が起こります。
ただし、ㅎの弱化は、その度合いに個人差があります。ほぼㅎの音がなくなる人もいれば、かなりㅎの音が残る人もいます。また、話すスピードによっても変わり、ゆっくり発音するとㅎが残りやすくなります。
例えば이해해요(理解します、分かります)を[이애애요]と発音する人もいれば、[이해해요]としっかりㅎを残して発音する人がいたり、状況があったりするということです。
ㅎの弱化と無音化の違い
ㅎの弱化と間違えやすい「ㅎの無音化」という発音変化があります。ㅎパッチムの後ろに母音が続くときにㅎパッチムが発音されない現象のことです。
「ㅎの無音化」は完全に発音されないのに対し、「ㅎの弱化」は弱くなる度合いに個人差があります。その違いに注意しましょう。
いかがですか? ㅎの弱化のルールを見ていきました。
日々韓国語に触れながら、この人はㅎの弱化が起こりやすい傾向があるな。この人はㅎの音がかなり残るな、と観察してみるのも面白いかもしれません。
例えばドラマで사랑해(愛してる)が出てきたら、[사랑애]寄りなのか[사랑해]寄りなのか、注目してみてはいかがでしょうか?
発音変化を完全にマスターしたい人はこの本もおすすめ
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