キム・テイの韓国ミュージカル案内『광화문연가 (光化門恋歌)』

※本記事は雑誌『韓国語学習ジャーナル hana』連載「Stage」掲載時の内容を転載したものです。掲載当時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。

もし死ぬ1分前、自分の人生のある瞬間に時間旅行ができるとしたら、いつの自分に戻ってみたいですか?

心の奥に大切に保管されている思い出の時間は、どんな感じでしょうか?多くの方が初恋の瞬間を思い出したり、あるいは大好きな人と別れてしまって、その人にもう一度会いたいと思ったりするのではないでしょうか。
この文章を読む間にも、自分の人生の瞬間を幾つか思い出したりするのではないでしょうか。

今回皆さまにご紹介するミュージカルは、まさにその死ぬ1分前に過去の自分への時間旅行ができるという話です。

ミュージカル「광화문연가(クァンファムニョンガ)(光化門恋歌)」、歌手이문세(イ・ムンセ)さんの数々のヒット曲で有名な作曲家・故이영훈(イ・ヨンフン)さんの曲で構成された作品です。

これに作家・演出家として有名な고선웅(コ・ソンウン)さんが台本を作り、2017年12月公演当時は3000席の世宗文化会館を全席ソールドアウトさせるほどの大成功を収めました。

ストーリーは中年の男性명우 (ミョンウ)が、死ぬ1分前に「人と人の縁を結んであげる」という神월하 (ウォルハ)と共に、自分の人生を振り返る時間旅行をするものです。

ミョンウが初恋の수아(スア)に初めて出会った高校時代に戻り、二人の別れ、そしてその別れの背景にもなった時代、またミョンウがスアと別れた後出会って結婚する시영(シヨン)との時間などが描かれます。

演出家の이지나 (イ・ジナ)さんがこんな言葉を言ったそうです。

 “첫사랑에 대한 그리움, 끝사랑에 대한 고마움(チョッサランエ テハン クリウム, クッサランエ テハン コマウム)
「初恋に対する懐かしさ、最後の愛に対するありがたさ」

この作品を表現する素晴らしい言葉だと思います。

イ・ヨンフンさんの作る歌には韓国語の美しい詩的な表現と響きがあり、どこか懐かしさを感じ、心の奥にすっと入る美しいメロディーがあります。観劇の前にイ・ムンセさんのアルバムをたくさん聞いて歌詞を覚えていけば、観劇の楽しみも倍になると思います。

기억이란 사랑보다 더 슬퍼(キオギラン サランボダ ト スルポ)
「記憶とは愛より悲しい」
 
언젠가는 우리 모두 세월을 따라 떠나가지만 언덕밑 정동길엔 아직 남아 있어요. 눈 덮힌 조그만 교회당(オンジェンガヌン ウリ モドゥ セウォルル タラ トナガジマン オンドクミッ チョンドンギレン アジク ナマ イッソヨ. ヌン トピン チョグマン キョフェダン)
「いつかは私たちも歳月と共に去っていくけれど、坂道の下の貞洞通りにはまだ残っています。雪が降った小さな教会」 

このような美しい歌詞が皆さんの心に響けばうれしいです。

観劇後、광화문(クァンファムン)(光化門)を歩いて、雪が降ったりしたら最高ですね。

【公演期間】2018年11月2日~2019年1月20日
【場所】 디큐브아트센터 (ディーキューブアートセンター)

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