最高気温も氷点下という厳しい真冬の서울(ソウル)。それでも市場の人々はいつも通りテキパキとして、時に怒って、大いに笑って。市場に行くと韓国らしい人や景色を見ることができます。今回は광장시장(広蔵市場)周辺で買える韓国ならではの雑貨と、イチ押しの市場ご飯をご紹介。冬ならではの楽しみ方を見つけてみては。
市場に隣接する地下街はレトロ雑貨の宝庫
冬のソウルで暖をとるなら、寒風を避けられる地下街に逃げるのがおすすめ。広蔵市場での買い物も楽しいですが、まずは市場のすぐ近くにある地下街に行ってみましょう

広蔵市場の東ゲートと南1ゲートが最寄りの마전교 지하쇼핑센터(馬塵橋地下ショッピングエンター)の入口。かわいいイラストにあるように、靴、造花、陶磁器、韓服、カバン、寝具などさまざまな物が揃います。

天井がやや低く、行き交う人もまばら。ここを目的に行く外国人観光客は少ないかと思いますが、しっかり見てみると意外とかわいい物が見つかります。

最近、ソウルのおしゃれな雑貨屋さんで見ることが増えてきた魚モチーフの飾り。実はこちら、명태(スケトウダラ)を意味しています。スケトウダラの大きな頭と目、口は悪い運気を監視し、災いを食べてくれるもの。そして、たくさんの卵を身ごもるため多産の象徴ともされています。ほかにも様々な意味をもっているので、スケトウダラは韓国では縁起のいい飾り物の代表格。日本の雑貨屋さんでも時々目にするので、お土産にしても喜ばれそうです。

かわいい刺繍のブローチも発見。広蔵市場で売っている、日本人に人気の누빔가방(ヌビバッグ)につけてもよさそうです。

韓国で1920~50年ごろによく履かれていたゴム製の靴「고무신(ゴムシン)」もここでは普通に売っています。こちらはレトロなイラストがかわいいキッズサイズ。お店の人に聞いたら大人のサイズもあるそう。オンラインでは探せば見つかりますが、ゴムシンを売るような靴屋さんは街中ではめっきり見ないので、ここに来れば外国の方も購入できます。

馬塵橋地下ショッピングエンターにはゲートが4つあり、そのうち종로5가역(鍾路5街駅)6番出口に近い4番出口を出たところには동대문 등산용품거리(東大門登山用品通り)があります。「K2」や「THE RED FACE」など、韓国のアウトドアブランドのショップが軒を連ねるのですが、この辺りは昔ながらの景色が色濃く残っていてノスタルジック。おばあちゃんが切り盛りしていそうな、町の小さなスーパーも健在です。

登山用品通りを背に동대문(東大門)方面へもう少し歩くと곱창(コプチャン)通りがあります。店先で湯気を立てながら、アジュンマが手際よくコプチャンを炒める姿は韓国ならでは。再開発が進むソウルですが、路地裏にはまだまだこのような景色が残っていてホッとします。
広蔵市場でおすすめ! ヌードキンパで腹ごしらえ
次に目指すのは、韓国でもっとも有名な市場・広蔵市場。“うまいもん通り”や“ユッケ通り”などがあり、さまざまな市場グルメを楽しめるほか、最近は流行りのK-ファッションのショップも続々とオープンしてさらに活気を増しています。

こちらは広蔵市場の東門。入るとすぐに보리비빔밥(ポリピビンパ)の屋台が数軒並んでいます。

寒いからこそ、屋台の湯気に引き込まれるもの。かじかむ手をさすりながら飲む、温かなスープは格別です。

ヌビバッグのお店や屋台が並ぶメイン通りもいいですが、何度か広蔵市場を訪れたことがあるなら、ぜひ裏通りにも足を延ばしてみてください。薄暗く、地元の人しか行き来しないような通りですが、たくさんの生地や한복(韓服)のお店があって、韓国が好きな方なら胸が高鳴るはず。メイン通りのお店で働く人々よりもいい意味で商売っ気のない、あっけらかんとした人々が店先に立つので客引きも無く、のんびりと買い物を楽しめます。

デスクチェアの腰のあたりに置くとちょうどフィットする、個人的におすすめの베개(枕)。固めでへたりにくい優秀品です。キルト×刺繍という抜群のかわいさも◎。

たくさんの屋台や飲食店がある広蔵市場で、私が唯一リピートしているのが원조누드치즈김밥(元祖ヌードチーズキンパ)。海苔とご飯が反対になった、ヌードキンパで有名なお店です。ツナがたっぷりのって3000W、오뎅(おでん)は1000Wでもちろんスープもつきます。「あまり時間がない一人飯のときは、これくらいでいいんだよ」と一人うなずきながらいただきました。

この界隈には同じようなキンパを売るお店が何軒か並んでいますが、一番人気はこちら。おでん1本から、気軽に食べられます。メイン通りのお店よりもリーズナブルなのもいいですね。


