서울(ソウル)の을지로(乙支路)にある、レトロな雰囲気の隠れ家カフェ「커피한약방(珈琲韓薬房)」の청량리점(清涼里店)がオープンした聞き、行ってきました。
乙支路の世界観と同様、螺鈿やアンティークの家具が配された店内は高級感があり、韓国らしさも満点! すぐ近くにはソウル最大の市場・경동시장(京東市場)があるので、ディープな韓国が好きな人はぜひ訪れてみてください。
異国情緒あふれるインテリアとおいしいコーヒーが自慢
珈琲韓薬房の乙支路がオープンしたのは2014年。それから12年の時をへて、ついに2号店が2026年7月末にオープンしました。場所は、乙支路と同じような、レトロな雰囲気あふれる清涼里の路地裏。清涼里駅の1番出口から歩いて2分ほどの場所です。

韓国らしい、赤レンガの外壁が目印。木製のドアやケーキがディスプレイされたショーケースなどにセンスの良さを感じます。

私が訪れた9月初旬、店頭では真っ赤な고추(唐辛子)が干されていました。モダンなカフェの前でこの風景を見たら少しミスマッチに感じますが、コーヒー韓薬房の前なら絵になります。

近くには韓国で1、2の規模を誇る약령시장(薬令市場)があるので、店内には薬の箱をイメージしたディスプレイが施されています。螺鈿の家具やアンティーク調の照明とあいまって、とてもゴージャスな印象。


1階の入口付近で見つけたコーナー。その奥では白髪のおじさんたちがのんびりとくつろいでいました。성수(聖水)の若者が多いカフェに比べて、こちらは土地柄なのか年齢層が高めです。


1階のイートイン席。アーチ状の入口や木製の壁、昔ながらの古時計など、レトロな要素が散りばめられています。

こちらは2階席。大きな水槽があり、なかでは金魚が泳いでいます。エアコンもあえて丸形にして、インテリアを損なわないように。

카페라떼(カフェラテ)は5500ウォン。コーヒー韓薬房の店名は、“韓方薬を煎じるように心を込め、深い風味と昔の韓国の趣きを宿した一杯のコーヒーを淹れる”という思いから名付けられたのだそう。

その日によって変わる、5種の필터커피(フィルターコーヒー)は5500~8000Wほど。豆の香りを嗅いでからオーダーできるのは嬉しい限り。


コーヒーだけでなく、自家製のデザートやパンも好評。
私が訪れた日は、3階は閉鎖されていましたが「耳鼻咽喉眼 文化会館」という名のもと、五感を満たす空間に仕上がっているのだとか。コーヒーとデザートの味と香り、音楽と展示、古い空間の趣きが一体となった文化空間とのことで、いつか見てみたいですね。
最近の韓国は低価格&ビッグサイズのコーヒーチェーン店の勢いが止まりませんが、こうしてゆっくり味わい、記憶に残る一杯を楽しむのも旅ならでは。観光で京東市場に行かれる際は、ぜひコーヒー韓薬房に立ち寄ってみてください。
(DATA)
서울특별시 동대문구 왕산로35길 38
電話番号:なし
10:30~21:00(LO20:30)
無休
活気あふれる清涼里~京東市場も歩いてみよう
コーヒー韓薬房を背に、 제기동역(祭基洞駅)方面へ歩くと清涼里市場を経て、京東市場へとつながります。このあたりは朝鮮戦争後の1950〜60年代に発展した市場で、地方からソウルへと人や物が集まり、農産物や食材の流通拠点として次第に大きくなりました。

清涼里市場はイートインのあるチキン屋さんが多いので、ディープなお店で치맥(チメッ)をしたい人におすすめ。

1人あたり오리(カモ)とお酒1本のセットで1万ウォンという屋台を発見。韓国市場でよく見るカラフルなパラソルの下で飲む一杯は特別でしょうね。

コーヒースタンドならぬ、김밥(キンパッ)スタンドを発見。こういうお店で食べるキンパッや토스트(トースト)はおいしいはず。


마늘(ニンニク)や홍삼(高麗人参)も大量!


ソウルでは今、昔ながらの市場を残しながら、少しずつ整備が進んでいます。アーケードや看板、歩道などを整え、買い物しやすく、歩きやすい空間へ。
以前の雑踏とした雰囲気がなくなっていくのも少し寂しいですが、食品を扱う場所として、衛生面を意識した改革が進められているのはいいことだなと思います。

薬令市場側の通りもきれいに整備されました。以前は道行く人とぶつかりそうになるほどの歩幅でしたが、これで安心。オートバイが暴走することもなさそうです。
古い店構えや市場らしい活気を残しながら、新しいカフェも少しずつ増えている京東市場。現地の人に交じって散策してみては。

