HANAで編集補佐としてアルバイトをしているmapleと申します!アルバイトを始めて5ヶ月ほどになりますが、編集に関する知識や経験は全くない状態からのスタートで学ばせていただくことばかりです。「本と韓国が好き!」という理由からこのお仕事を始め、とても楽しく働かせてもらっています♪
見習い編集者の発見日記では、私が本づくりのお仕事に関わる上で学んだことや新鮮に感じたことを発信していきます!
今回は本全体のイメージに大きく影響する「色」についてお話したいと思います!
色の役割
本に使われる色は見やすさや書店でページをめくってみたときの印象に大きく影響しますよね。
例えば文量がとても多い参考書で文字やページが黒一色だとしたら、「難しそう」「読むのが大変そう」と感じませんか?逆に文量が多くてあまりにたくさんの色が使われていてもごちゃごちゃしてあまり「読みやすそう」とは思えません。
もちろん本の読みやすさは改行や余白、イラストなどたくさんの要素に左右されますがその中でも色はとても大きな役割を担っているのではないかと思います。
本一冊に何色使われる?
本は使用するインクの数により、「1色刷り」「2色刷り」「3色刷り」「フルカラー(4色刷り)」と様々な色数で印刷されます。漫画や小説などでは一般的に墨(ブラック)の1色刷りです。
HANAの本を見てみると2色刷りで印刷されていることが多いかと思います。視認性や表現力がぐんと上がるので学習書には向いているのかなと思います。フルカラーは一般的に表紙や雑誌で使われます。
maple色一つ選ぶのにもコストや視認性、デザインその本の目的など沢山のことが考慮されているんですね!
数え切れないほどの色の中からどうやって指定する?
デザイナーさんや印刷会社の方とのやり取りの中で正確に色の希望を伝えるために「DICカラーガイド」という色見本を使用しています。この中から番号を指定して伝えるとその色に合わせて紙面を出してくださいます。

印刷をする際には下のイラストのようなイメージでCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4色を様々な組み合わせで混ぜ合わせることで多様な色の表現をしています。しかしもちろんこの4色だけでは表現できない色もたくさん存在します。そこで「特色印刷」と言われる印刷方法も使用されます。この特色も含めた色見本になっているDICはとても便利ですよね!

mapleなんとこのDICカラーガイドいろんなシリーズがあって全部合わせると2000色以上になるそうです!
出版社で仕事をしていなかったらきっと触れる機会がなかったのではないかなと思い、はじめて知ったときはこんなものがあるのか!ととても興味深かったです。
みなさんは本を選ぶときどんな色の本に惹かれますか?書店に立ち寄った際にちらっと思い出してくださったら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

