韓国の2週間の出来事をピックアップして紹介するコーナー。今回は、12月27日から1月9日までの出来事から、以下の三つのニュースをご紹介します。
韓国の放送各社が公式YouTubeで提供するニュース動画もぜひご覧ください!
「国民俳優」アン・ソンギ死去
韓国映画界を長年にわたり牽引してきた「국민 배우(国民俳優)」안성기(アン・ソンギ)が、1月5日に他界しました。享年75歳。2019年から血液がんで闘病生活を送っていました。
1950年生まれ(戸籍上は52年生まれ)のアン・ソンギは、7歳のときに김기영(キム・ギヨン)監督の『황혼열차(黄昏列車)』に出演し映画界デビューを果たしました。子役として数多くの映画に出演しました。
学業や兵役のため10年近く映画界から離れていた時期もありましたが、77年にスクリーンに復帰します。
80年の이장호(イ・ジャンホ)監督作『바람불어 좋은 날(風吹くよき日)』、81年の임권택(イム・グォンテク)監督作『만다라(曼荼羅)』、84年の배창호(ペ・チャンホ)監督作『고래사냥(鯨とり ナドヤカンダ)』など、「ニューウェーブ」世代の監督の作品に相次いで出演し、韓国映画を代表する俳優としての地位を確率しました。
生涯で170本以上の映画に出演したアン・ソンギには政界からのラブコールもありましたが、全部断ってきたと言われています。
一方で、国内映画産業の発展につながる問題には立ち上がり、2006年にはスクリーンクォータ制の大幅縮小に反対するための運動で街頭に立ったこともありました。
また、長年にわたり유니세프(ユニセフ)の친선대사(親善大使)を務めたことでも知られています。
韓国古典映画を紹介する한국영상자료원(韓国映像資料院)のYouTubeチャンネルでは、「故俳優アン・ソンギ追悼展」と題し、81年『曼荼羅』、84年『鯨とり ナドヤカンダ』、90年『남부군(南部軍)』など10本の作品が視聴できるようになっています。
年間輸出額7000億ドル突破、世界で6番目
2025年の韓国の年間輸出額が、初めて7000億ドルを突破しました。輸出額が7000億ドルを超えたのは世界で6番目です。
韓国の산업통상부(産業通商部)が1月1日に発表した統計によりますと、2025年の年間輸出額は7097億ドルで、前年比3.8%増加しました。
「트럼프 관세(トランプ関税)」による影響が懸念されていましたが、AI向け半導体需要の大幅な伸びが輸出額を押し上げました。
半導体の輸出額は前年比22.2%増の1734億ドルとなり、全輸出額の24.4%を占めました。
輸出先を見ると、1位の中国向けが前年比1.7%減、2位の米国向けが3.8%減となったものの、ASEAN(東南アジア諸国連合)向けが7.4%増、EU(欧州連合)向けが3.0%増となりました。
日本は24年に続き、韓国にとって中国、米国、ベトナム、台湾、香港に次ぐ6番目の輸出先で、全体の約4%を占めました。
今年も半導体需要の拡大が続くと見込まれる一方、世界経済の成長率の鈍化が予測されており、政府の産業・貿易調査機関である산업연구원(産業研究院)は26年の輸出額を前年比0.5%減の6971億ドルと予測しています。
「労働新聞」が韓国で閲覧可能に
韓国国内で1970年より「특수 자료(特殊資料)」に指定されていた北朝鮮の「로동신문(労働新聞)」が、12月30日から「일반 자료(一般資料)」に分類され、閲覧が可能になりました。
紙媒体の「労働新聞」が閲覧できるのは、ソウルにある국회도서관(国会図書館)や국립중앙도서관(国立中央図書館)など、全国20カ所余りの施設です。これまで必要とされていた申込書や誓約書の記入も不要となりました。
19日に行われた통일부(統一部)の업무보고(業務報告)の場で、이재명(李在明)大統領は、労働新聞を国民が閲覧できないようにしているのは、国民を主体的な存在として扱っていないからだと疑問を呈していました。
また、現在はアクセスが制限されている「労働新聞」や「조선중앙통신(朝鮮中央通信)」など、北朝鮮のウェブサイト約60カ所への遮断処置についても、順次解除していく方針です。ただし、関連する法律の改正が必要なため、実現までには時間を要する見通しです。
統一部は、1月から、ネガティブな語感があるとされてきた「탈북민(脱北民)」という呼称を、「북향민(北向民)」に変更することも明らかにしています。
韓さんのニュース+α「アン・ソンギと同級生だった韓国の歌手は誰?」
1 조용필(チョー・ヨンピル)
2 나훈아(ナ・フナ)
3 윤수일(ユン・スイル)
紹介した3つのニュース、いかがだったでしょうか? 紹介したニュース動画はいずれも2分前後のものです。聞き取り練習にぜひ生かしてみてください。
