※本記事は雑誌『韓国語学習ジャーナル hana』連載「Stage」掲載時の内容を転載したものです。掲載当時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。

新作と再演の舞台が多い今年の夏シーズン。今回はその中で6年ぶりの再演となるミュージカルの「햄릿(ハムレット)」をご紹介します。
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」という「ハムレット」の有名なせりふは聞いたことがあると思います。
シェークスピアの4大悲劇の一つと言われる「ハムレット」。デンマーク王室を舞台に、復讐の鬼と化し悲劇の渦中へ身を落としていくハムレット王子の物語です。日本ほどシェークスピアの作品が上演されない韓国ですが、「ハムレット」はストレートプレイでもミュージカルでも人気です。
昨年(2016年)は演劇界の大御所유인촌 (ユ・インチョン)、윤석화 (ユン・ソクファ)など9人が集結し話題になった「ハムレット」。そして김동연 (キム・ドンヨン)演出、지이선 (チ・イソン)の脚色でアレンジされた「햄릿-더플레이 (ハムレット the play)」。
「ハムレット」を現代の背景で王子ではなく財閥の娘という設定にした서울시극단 (ソウル市劇団)の「함익 (ハムイク)」まで。「ハムレット」という一つの作品が、多様な角度から作られ上演されました。
ミュージカルの「ハムレット」も負けていません。
シェークスピアの作品をミュージカルに仕立てただけでも注目度は高いですが、王子ハムレットと恋人オフィーリア、ハムレットの母ガートルードと叔父のクローディアスの恋をメインテーマにしているところにも注目です。
今回、主人公のハムレットを演じるのは「모차르트! (モーツァルト!)」「영웅 (英雄)」「킹키부츠 (キンキーブーツ)」「레베카 (レベッカ)」など数多くのミュージカルに出演した이지훈(イ・ジフン)を始め、BTOBの서은광(ソ・ウングァン)、B1A4の신우(シヌ)、VIXXの켄(ケン)です。
ずいぶんとアイドルが多いですが、実力を認められた彼らの演技を見るのも楽しみの一つだと思います。
このハムレットを制作した会社は「モーツァルト!」「엘리자벳 (エリザベート)」「마리 앙투아네트 (マリー・アントワネット)」「황태자 루돌프 (皇太子ルドルフ)」など幾つもヨーロッパ・ミュージカルを制作しヒットさせたEMK뮤지컬 컴퍼니 (EMKミュージカルカンパニー)。
ヨーロッパ・ミュージカルを韓国に合うようアレンジし上演することが多いカンパニーです。
チェコ生まれのこの作品が、韓国でどのように生まれ変わったのか、6年ぶりの再演となる2017年版はまたどのように変わったのか、ぜひ見ていただきたいです。
【公演期間】2017年5月19日〜7月23日
【場所】ソウル・D-CUBEアートセンター
【価格】VIP席13万ウォン、R席11万ウォン、S席9万9000ウォン、A席7万7000ウォン
【キャスト】 이지훈 (イ・ジフン)、서은광 (ソ・ウングァン)、신우 (シヌ)、켄 (ケン)

