キム・テイの韓国ミュージカル案内『웃는 남자(笑う男)』

※本記事は雑誌『韓国語学習ジャーナル hana』連載「Stage」掲載時の内容を転載したものです。掲載当時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。

今回紹介するのは、今年一番の話題作「웃는 남자(ウンヌン ナムジャ)(笑う男)」。

原作は『レ・ミゼラブル』の著者であるビクトル・ユゴーで、彼が「これより優れた小説を書いたことがない」と語ったほどの名作です。

身分差別がひどかった17世紀の英国、子どものころ誘拐され、口の両端を切られて捨てられた그윈플렌(グウィンプレイン)は、盲目の少女데아(デア)と共に、行商人である우르수스(ウルシュス)に救われ、旅芸人になります。しかし、ある貴族夫人と出会い、そして自分の身分を知ることで彼の人生は大きく変わってしまいます……。

準備期間5年、制作費175億ウォン、作曲家は「지킬 앤 하이드(チキル エン ハイド)(ジキルとハイド)」「몬테크리스토(モンテクリスト)(モンテ・クリスト伯)」「마타하리(マタハリ) (マタ・ハリ)」など数々の名作舞台の作曲を手掛けたフランク・ワイルドホンさん。

演出家は「마리 앙투아네트(マリ アントゥアネトゥ)(マリー・アントワネット)」「팬텀(ペントム)(ファントム)」など、もう10年も韓国で大作の演出を続けているロバート・ヨハンソンさんです。

そしてもう一つ注目すべきは人気舞台デザイナー오필영 (オ・ピリョン)さんが手ける舞台美術。

부자들의 낙원은 가난한 자들의 지옥으로 지은 것이다(プジャドゥレ ナグォヌン カナナン チャドゥレ チオグロ チヌン コシダ)
「裕福な者たちの楽園は貧しい人々の地獄の上に建てたものだ」

というキャッチコピーをほうふつとさせる、二つの世界を通路のように表現した舞台、そして笑う男の口元を連想させる舞台美術がとても印象的です。

この作品は今年3月にスタッフから貴重な話が聞けるラウンドトークと呼ばれる会があり、その際の司会を私が務めました。おかげで舞台を見るだけでは分からない話をたくさん聞けました。

韓国から米国に行く飛行機の中で『笑う男』の映画を見たヨハンソンさんが「この作品をミュージカルにしたらどうか」と思い、韓国にいたワイルドホーンさんに連絡。

映画を見た彼は、そのまま作曲に入って、制作会社であるEMKにミュージカル化を提案したという話や、キャストは驚くほどのトップスターが集まったという話、バイオリン演奏はまるで俳優のようにステージの上で演奏する重要な役割だという話。話を聞いただけでも作品作りに一緒に参加している気分になれました。  

長い準備期間、最高のスタッフ、豪華なキャスト、始まる前から成功を予想させた作品です。
早くも来年4月からは東京・日生劇場での日本版公演の上演も決まりました。「レ・ミゼラブル」のように世界各国で長く愛される作品になることを願いながら、皆さんにおすすめします。

【公演期間】2018年9月5日〜10月28日
【場所】 블루스퀘어 인터파크 홀

もっと知りたいハナタス
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