※本記事は雑誌『韓国語学習ジャーナル hana』連載「Stage」掲載時の内容を転載したものです。掲載当時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。

今回皆さまにご紹介する作品はミュージカル「지킬 앤 하이드 (ジキル&ハイド)」です。
2004年の初演から何度も上演された作品で、韓国で最も愛される作品のうちの一つです。
韓国ではミュージカルを知らない人でも「ジキル&ハイド」の曲はどこかで聞いたことがあるくらい人気で、多くの俳優が“いつかあの役を演じてみたい”と目標にしている作品でもあります。
とても有名な作品なので、ミュージカル好きの方ならご存知かもしれませんが、改めて紹介します。
医師である지킬(ジキル)は精神疾患を患う父のために人間の善と悪を分離できる薬を開発しましたが、実験対象者を見つけられず、自らを実験台にします。
善と悪を分離するための薬が、ジキルの暗い面だけを持つ하이드(ハイド)という人格を目覚めさせます。
ハイドが犯した罪に苦しむジキル、 ジキルの婚約者엠마エムマ(エマ)、ジキルを愛しているけれどハイドに苦しめられる娼婦の루시(ルーシー)。
善と悪という人間の二面性を描きながらも、純粋な愛を見せるこの作品は、再演するたびに多くのミュージカルファンをとりこにしています。
この作品の人気を語るには、俳優の歌唱力と演技力を際立たせるすてきなミュージカルナンバーの話を欠かすことはできません。その代表的な楽曲が「지금 이 순간 (時が来た)」です。
「지금 이 순간, 지금 여기, 간절히 바라고 원했던 이 순간… (今この瞬間、今ここ、切実に望んでいたこの瞬間……)」というメロディーと歌詞を思い浮かべた時、この役を演じた何人もの俳優の顔が重なって見えるくらい最も愛されるナンバーです。
そして、一つの曲の中で二つの人格を見せる「대결(対決)」など名曲がたくさんあります。
舞台の楽しみは、その瞬間を演者と観客が共に共有することで毎回新しい感動を味わえることだと思います。知っている曲を聞いた時、心の中で一緒に歌いながら劇の中に入り込めるので観劇の前にナンバーを聞いておくこともおすすめです。
毎回キャスティングが素晴らしく、どのキャストで見たらいいのか悩んでしまいますが、20周年の今回も人気俳優がこぞって参加するため、チケット獲得は容易ではなさそうです。
一度観劇すると心の中に深く刻まれ、誰もが再演を楽しみにしながら20年間愛され続けている「ジキル&ハイド」のように、『hana』の再演もいつか実現することを心待ちにしております。
韓国の劇場でまた皆さまに会えますように。
公演期間: 2024年11月29日〜25年5月18日
블루스퀘어 신한카드홀(ブルースクエア新韓カードホール)


