韓国語を学んでいると、文法や表現、文化の違いなど、ちょっとした疑問が次々と出てきますよね。このコーナーでは、学習者の皆さんから寄せられた質問に、編集部が丁寧にお答えします。
今日の質問:否定の副詞그만の使い方を詳しく知りたいです。
副詞の그만は、이제 그만 가겠습니다(もうそろそろ帰ります)のように使われる一方で、語自体が否定を含んでいるように使うことがありますが、同じ意味でしょうか。

否定の意味を含む文法はやみくもに使いづらいよね。
日本語には、韓国語の그만のように用言の前に置いて否定的な意味を表す単語があまりないため、うまく使いこなすには慣れが必要です。
まず、後ろに動詞を置いて「~するのをやめる」という意味を表す用法があります。後ろに하다を置いた形の그만하다(やめる)は使用頻度が高いため1語とされ、分かち書きしないことになっています。
야, 좀 그만해. ねえ、ちょっとやめてよ。
이제 그만 만나자. もう別れよう(=もう会うのをやめよう)。
그만 자, 늦겠다! 起きろ(=寝るのをやめろ)、遅れるぞ!
これとは別に、그만には「今していることをやめて(~しよう、~しろ)」という意味があります。後ろには動詞が来るので「~するのをやめる」の用法と見た目が同じになりますが、意味が違います。
기다려도 안 오니 그만 가요. 待っても来ないし、もう行きましょう。
너희들 이제 그만 화해해라. おまえたち、もういいかげん仲直りしろよ。
늦게까지 뭐 해? 그만 자! 遅くまで何してるんだ? もう寝ろ!
上の例にあるように、例えば그만 자(もう起きろ)と그만 자(もう寝ろ)の二つは形だけでは判別ができません。文脈で判断しましょう。


新韓国語学習Q&A333
著者:hana編集部 編
定価:2200円(本体2000円+税10%)
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