100年以上の歴史を誇る、서울（ソウル）きっての観光地である광장시장（広蔵市場）。
ここ数年、市場の活性化を目指す若者がおしゃれなお店をオープンさせていますが、ついに스타벅스（スターバックス）もできました。
コスメのアウトレットや마늘빵（ニンニクパン）のお店なども登場！ 広蔵市場名物の激うま육회（ユッケ）と共にお届けします。
スターバックスができて、さらに活気づく広蔵市場
2025年5月のオープン以降、混雑しない日はないと言っても過言ではないほどのにぎわいを見せている스타벅스커피 광장마켓점（スターバックス 広蔵マーケット店）。
경동시장（京東市場）にあるスタバと同じく、地域への社会貢献を目的としているので、売り上げの一部を市場に寄付するシステムなんだそう。広蔵マーケット店限定のドリンクやスイーツ、グッズもあります。
ルーフトップもあり、市場の中にいるとは思えないほど開放的。ハングルのスターバックスの前で写真を撮るのを忘れずに。
市場のちょうど真ん中辺り、広蔵市場の組合会などが開かれていた場所にできた広蔵マーケット店。トイレがきれいなので、市場で用を足したくなったときに訪れるのもいいかもしれません。
こちらは4月にオープンした、スタバの入口付近にある「갈릭보이（ガーリックボーイ）」というマヌルパン専門店。
たっぷりガーリックとバターでカロリーはお高めですが、そんなことを忘れさせてくれるおいしさ。イートインがないので、食べ歩きを楽しむか、ホテルに帰ってからビールと一緒に食べるのもいいかもしれません。
基本のガーリックブレッドは3900ウォン。人気の品はお昼過ぎには売り切れてしまうそうなので、ご注意を。
広蔵市場の正門近くに6月にオープンした「오프뷰티（オフ ビューティー）」は、韓国コスメのアウトレット商品を売る店舗。
동대문（東大門）や명동（明洞）に多くある中国系のコスメショップではなく、きちんとした韓国企業がオープンさせた店舗なので偽物ではありません。
倉庫タイプのラフな展示スタイル。この他、オフビューティーは남양주（南楊州）の모다아울렛（モダアウトレット）内などにもあります。
한국 야쿠르트（韓国ヤクルト）限定の「ヤクルト プロバイオティクス」は50％オフ。
설화수（ソルファス）や롬앤（ロム アンド）などもありました。
馬場洞の畜産市場から届く新鮮なユッケは格別！
広蔵市場と言ったら、ユッケも有名。“ユッケ通り”と呼ばれる路地裏にはユッケ専門店が集まり、ユッケをはじめ、牛の간（レバー）や천엽（センマイ）なども売られています。
日本では食べられなくなった珍味を求めて、日本人観光客も多く集まるこのかいわい。有名な「육회자매집（ユッケチャメチッ）」は日曜定休ですが、日曜営業の店舗もあるので基本的には1年中、いつ訪れても食べられます。
こちらはユッケの上に산낙지（生きたテナガダコ）がのった육회탕탕이（ユッケタンタンイ）（3万5000ウォン）。
노른자（卵の黄身）、배（梨）と混ぜて食べると絶品です。
ユッケ通りのお肉は、広蔵市場から車で30分ほどの距離にある마장동（馬場洞）の畜産市場（ソウルで韓牛を食べるなら！ 馬場洞畜産物市場へGO | hana＋（ハナタス））から毎朝送られてくるのだそう。そのため、お肉の鮮度の良さはピカイチ。きれいな赤みを帯びたユッケを食べられます。
私が訪れたのは「형제육회（兄弟ユッケ）」の本店。店内にはサインがずらりと飾られていて、中には日本の芸能人のサインもありました。
店舗情報
형제육회 본점（兄弟ユッケ 本店）
서울특별시 종로구 종로 200-1
02-2274-6509
9:30～22:50
水曜定休
うまいもん通りで屋台グルメを食べるのも忘れずに
衛生の問題などで、昔に比べて随分と포장마차（屋台）が減ってしまった韓国。
それでも広蔵市場の“うまいもん通り”に来れば、オープンな屋台で韓国のローカルフードを楽しむことができます。中でも広蔵市場ならではなのが、보리 비빔밥（麦ごはんのピビンパ）。目の前にたくさんの나물（ナムル）が並ぶ光景は圧巻です。
以前は5000ウォンでピビンパと된장국（みそ汁）、김치（キムチ）のセットを食べられましたが、現在は8000ウォン。とはいえ、これだけの野菜を一度においしく食べられるのですから、感謝です。
순대（スンデ）や떡볶이（トッポッキ）、오뎅（オデン）といった屋台の定番も押さえておきたいところ。小学生と幼稚園生のわが家の息子2人は、とにかくスンデとオデンが大好きです。ビジュアル的にスンデが苦手な人もいると思いますが、韓国でそんなことは言っていられません。
広蔵市場でもっとも行列が長いのが「광장시장찹쌀꽈배기（広蔵市場チャプサルクァベギ）」。ここだけはいつ何時訪れても列ができています。1000ウォンでモッチモチのクァベギが食べられるのですから、納得です。
