キム・テイの韓国ミュージカル案内『와일드 그레이(ワイルド・グレイ)』

※本記事は雑誌『韓国語学習ジャーナル hana』連載「Stage」掲載時の内容を転載したものです。掲載当時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。

今回皆さまにご紹介する舞台は、韓国オリジナルミュージカル「와일드 그레이(ワイルドゥ クレイ)(ワイルド・グレイ)」です。

初演は2021年6~8月、コロナ禍での上演でしたが、ミュージカルファンの心をつかみ、2021年度の中小劇場で“N차 관람객(エンチャ クァンラムゲク)(同じ作品を何度も見るリピーター)”が一番多かった作品になりました。

ちなみに、大劇場では「프랑켄슈타인(プランケンシュタイン) (フランケンシュタイン)」でした。そして、その人気を受けて、2年ぶりの再演がソウルの대학로(テハンノ)(大学路)で上演されました。

上演時間は休憩なしの110分。登場キャストは3人だけという作品ですが、観劇後は오스카 와일드(オスカ ワイルドゥ)(オスカー・ワイルド)の本が読みたくなるのと、トリプルキャスト、クワトロキャストで演じる他の俳優さんでも見たくなって、회전문 관객(フェジョンンムン クァンゲク)(リピーター)となる可能性が高い作品です。

19世紀の保守的なロンドンで、作家のオスカー・ワイルドは「도리언 그레이의 초상(ドリアン クレイエ チョサン)(ドリアン・グレイの肖像)」を連載し、その衝撃的な内容が議論の的となります。

結局自身が望まない結末で本を出版することになったワイルドの前に、小説の主人公ドリアン・グレイにそっくりの男알프레드 더글라스(アルプレドゥ トグルラス)(アルフレッド・ダグラス、愛称보시〈ボシ〉)が現れます。

ワイルドとボシ、そしてワイルドを傍らで支えている家族のような友人로버트 로스(ロボトゥ ロス)(ロバート・ロス)、この3人の美しくも切ない物語です。  

演出はミュージカル「HOPE」、「킹 아더(キン アド)(キングアーサー)」などを演出した오루피나(オ・ルピナ)さん、美しいナンバーを作曲したのはポップピアニスト兼音楽監督の이범재(イ・ボムジェ)さんです。

쓰릴 미(スリル ミ)(スリル・ミー)」「라흐마니노프(ラフマニノプ)(ラフマニノフ)」などのミュージカルでピアニストとして劇の完成度を高めたイ・ボムジェさんは、「ワイルド・グレイ」がミュージカル作曲家としてのデビュー作となりました。

脚本を手掛けた作家の이지현 (イ・ジヒョン)さんはミュージカル「난쟁이들(ナンジェンイドゥル) (小人たち)」で華やかなデビューをした方で、「ワイルド・グレイ」でもキャラクターを魅力的に見せるストーリーに、知れば知るほど面白くなるような、意味深くも美しいせりふを散りばめました。

キャストは今、実力派として大学路のミュージカル界をけん引する有名な方々で、組み合わせによる케미(ケミ)(ケミストリー、相性)を見るのも楽しみの一つです。

公演期間:2023年6月8日〜9月3日
場所:대학로 아트원씨어터 1관(大学路アートワンシアター1館)

もっと知りたいハナタス
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