日本語や韓国語に限らず、世界の言語には「内部で完結する動作」と「外部に向けて働きかける動作」を区別するものが多いですが、このうち内部の動作を表すための動詞を自動詞といい、外部への動作を表すための動詞を他動詞といいます。
自動詞と他動詞、聞いたことはあるでしょうか? よく言われることは、他動詞は目的語と一緒に使われるという点です。
「~を」や~을/를などの助詞が付いた名詞が目的語ですね。例えば、「私は昨日本を読みました」と言ったときの「本を」が目的語です。
自動詞と他動詞には、ペアになって存在しているものがあります。これは日本語でも韓国語でも同じで、日本語であれば「授業が始まる(自動詞)」と「授業を始める(他動詞)」など、韓国語であれば값이 오르다 (値段が上がる)と값을 올리다 (値段を上げる)などのペアがたくさんあります。
これらは、自動詞のときに主語(~が、~이/가が付いている名詞)だったものが他動詞では目的語になって表れるという特徴があります。「授業が:授業を」「값이 :값을」のように、それぞれ対応していますね。
このようなペアはほとんどの場合、日本語でも韓国語でもそれぞれペアがあるので訳し分けることが可能ですが、中には「日本語では1個、韓国語では2個」「韓国語では1個、日本語では2個」のように、数が対応していないことがあります。例えば、

日本語の「ひらく」や韓国語の멈추다は自他両用の動詞として使われますが、それぞれ訳すときには自他をしっかり区別して訳さないといけません。
韓国語を学習する過程で문이 열었어요のように間違ってしまうことが多いので、注意が必要です。単語を覚えるときに、一緒に使う助詞が~이/가なのか~을/를なのかを確認しておく必要がありますが、効果的なのは문이、값을などの部分を動詞とひとまとめにして、連語で覚えてしまうことです。
単語帳に例文が載っているなら、例文を丸ごと覚えるのも良い方法です。例文の中で、動詞と強く結び付いているのがどの名詞なのか、助詞は何が使われているのかを確認する癖をつけましょう。
助詞は名詞と動詞の関係性を表す大切な標識になっているので、意識して覚えておくと、話したり書いたりするときに役に立ちます。
なお「ひらく」や멈추다は自他両用ですが、「あく(自):あける(他)」や서다 (自):세우다 (他)のように、自他を区別できる言い方もありますね。
열다や열리다を「ひらく」と覚えてしまうと区別が難しくなりますが、「열다=あける、열리다=あく」のように結び付けられれば混乱が減るかもしれません。


