【韓国語のエッセイ】2026年8月月間ベストセラー&新刊情報

教保文庫の2026年8月のエッセイ月間ベスト10と注目の新刊情報をご紹介します。1位には、『どれか一つは嘘』や『ひこうき雲』で知られるキム・エランの新作エッセイがランクインしました。注目の新刊では、『呪いのウサギ』の著者であるチョン・ボラのエッセイを紹介しています。

※ランキング記事ではハングルのルビを省略します。

1位:『그랬다고 적었다(そうだったと書いた)』

김애란 (キム・エラン)著/문학동네(文学トンネ)刊/2026.08.24

『그랬다고 적었다』
김애란

『どれか一つは嘘』(古川綾子訳、ホーム社)や『ひこうき雲』(古川綾子訳、‎亜紀書房)など邦訳書も多数刊行され、多くのファンを獲得しているキム・エランの新作エッセイ集です。1部「人の顔」では、「人を人たらしめているものは何なのか」に思いを巡らせ、2部「物語の顔」では、要約やスピードがもてはやされる時代における「物語」の意味を再考し、3部「日常の顔」では、幼い頃の微笑ましいエピソードからセウォル号沈没事件に至るまで、さまざまな日常の出来事が綴られています。各部の最後には付録として、著者がこれまで発表した受賞スピーチや祝辞が収められているのも魅力です。

2位:『마음의 어휘력(心の語彙力)』

조아란 (チョ・アラン)ほか著/페이지2북스(ページ2ブックス)刊/2026.08.11

『마음의 어휘력』
조아란, 권희, 이정윤

本書は、韓国語では一言で訳しきれない世界各国の感情語70個を曜日ごとに紹介しながら、繊細な心の動きを言葉にしていくエッセイです。さまざまな気持ちを「イライラする」や「不安だ」という一言に押し込めることなく、的確な言葉でとらえることで、感情を扱えるように導きます。「不安な気持ちの月曜日」から、「再び歩き出す力をくれる日曜日」まで、一日1ページずつ読み進めれば、いつのまにか、押し寄せる感情の前でも動じない自分に出会えるでしょう。

3位:『불안(不安)』

알랭 드 보통 (アラン・ド・ボトン)著/정영목(チョン・ヨンモク)訳/은행나무(ウネンナム)刊/2012.01.04

『불안』
알랭 드 보통

4位:『행복할 거야 이래도 되나 싶을 정도로(幸せになれるはず、不安になるほどに)』

일홍(イルホン)著/부크럼(ブックラム)刊/2024.7.29

『행복할 거야 이래도 되나 싶을 정도로』
일홍

5位:『구원에게(救いへ)』

정영욱(チョン・ヨンウク)著/클(ブクロム)刊/2026.2.5

『구원에게』
정영욱

6位:『안녕, 피터팬(さよなら、ピーターパン)』

전경철 (チョン・ギョンチョル)著/이야기장수(イヤギジャンス)刊/2026.06.26

『안녕, 피터팬』
전경철

7位:『기분이 태도가 되지 말자(30만부 기념 개정판)(気分が態度にならないように(30万部記念改訂版))』

김수현 (キム・スヒョン)著/하이스트(ハイスト)刊/2026.04.20

『기분이 태도가 되지 말자』
김수현

8位:『다정한 사람이 이긴다(やさしい人が勝つ)』

이해인 (イ・へイン)著/필름(Feelm)刊/2025.08.13

『다정한 사람이 이긴다』
이해인 

9位:『너를 아끼며 살아라(君を大切にしながら生きて)』

나태주(ナ・テジュ)著/더블북(ダブルブック)刊/2025.06.12

『너를 아끼며 살아라』
나태주

10位:『어른의 행복은 조용하다(大人の幸せは静かだ(40万部記念スペシャルリカバー))』

태수(テス)著/페이지2북스(ページ2ブックス)刊/2024.11.4

『어른의 행복은 조용하다』
태수

注目の新刊

『저 지금 탑승합니다(わたし、今搭乗します)』

정보라(チョン・ボラ)著/위고(ウィゴ)刊/2026.08.25

『저 지금 탑승합니다』
정보라

『呪いのウサギ』(関谷敦子訳、竹書房)が国際ブッカー賞の最終候補に選ばれたことをきっかけに、一夜にして世界的な知名度を獲得したチョン・ボラ。本書は、4年間にわたって世界を巡った旅の記録であると同時に、韓国文学に注がれる熱い視線の実相を綴ったエッセイです。授賞式の裏側や、各国の作家たちとの交流、さらには滞在先でデモに駆けつけるといったエピソードなどを通じて「読者の前で恥じない作家になりたいし、自分の文章の前で恥じない人間になりたい」という著者の生き方が伝わってきます。(文/金知子)

※この記事で紹介した書籍の購入は、「教保文庫、8月の月間ベストと注目の新刊(韓国エッセイ)」の記事をご参照ください。

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