韓国の街には、面白くてユニークな看板がたくさんあります。そして、看板に書かれた言葉には、韓国語や韓国文化にまつわる興味深い話が隠れていることもあります。
「まちかどハングル」では、韓国語講師のイ・ジョンジュ先生と一緒に、韓国で見つけた看板から、言葉の意味や使い方、その背景にある韓国文化を学びます。
今回取り上げる看板は、「어묵다움」です。
看板に書かれた「어묵다움」の意味は?

看板には、次のように書かれています。
어묵다움
「어묵」は、魚のすり身から作る韓国の練り物です。「-다움」には、「~らしさ」「~らしいこと」という意味があります。
そのため、「어묵다움」は、「練り物らしさ」といった意味を持つ店名だと考えられます。看板の下には、英語で「Premium Handmade Fish Cake」とも書かれています。
韓国語「어묵」の意味
어묵(魚の身などをすりつぶして作る練り物)
「어묵 가게」は、어묵を作って販売したり、さまざまな方法で調理した어묵を使った料理を販売したりする店です。
韓国では、어묵を串に刺し、温かいスープと一緒に販売することがあります。このほか、어묵탕や어묵볶음など、さまざまな料理に使われています。
- 어묵탕:어묵を入れた鍋・スープ料理
- 어묵볶음:어묵の炒め物
「어묵」と「오뎅」の違い
韓国の日常会話では、「어묵」と「오뎅」が同じような意味で使われることがありますが、標準的な表現は「어묵」です。
「어묵」は、魚の身などをすりつぶして作る練り物そのものを指します。
韓国では、この어묵を「오뎅」と呼ぶこともあります。ただし、「어묵」の意味で使う「오뎅」は非標準的な表現です。韓国語を学ぶ際は、「어묵」と覚えておくとよいでしょう。
一方、日本語の「おでん」は、練り物や大根、こんにゃく、卵などの具材を、だし汁で煮込んだ料理を指します。
つまり、韓国語の「어묵」と日本語の「おでん」は、必ずしも同じものではありません。
「어묵」と一緒に覚えたい韓国語
어묵を食べるときや注文するときに役立つ関連語も、一緒に覚えておきましょう。
- 어묵 국물:어묵を煮たスープ
- 꼬치:串
- 포장:テイクアウト、持ち帰り
- 뜨겁다:熱い
어묵を注文するときの会話
韓国の어묵店で注文するときは、次のような表現を使えます。
어묵を個数で注文する場合
客:어묵 세 개 주세요!
어묵を3つください!
店主:네, 여기요. 국물도 드릴까요?
はい、どうぞ。スープもお付けしましょうか?
客:네, 주세요! 얼마예요?
はい、お願いします! いくらですか?
店主:3,000원이요.
3,000ウォンです。
「어묵 세 개 주세요」は、「어묵を3つください」という意味です。個数を変えれば、ほかの数でも注文できます。
- 어묵 한 개 주세요.(어묵を1つください。)
- 어묵 두 개 주세요.(어묵を2つください。)
- 어묵 세 개 주세요.(어묵を3つください。)
떡볶이と一緒に注文する場合
客:안녕하세요.
こんにちは。
店主:어서 오세요. 뭐 드릴까요?
いらっしゃいませ。何にしますか?
客:떡볶이 1인분이랑 어묵 1인분이요.
떡볶이を1人前と、어묵を1人前ください。
店主:네, 떡볶이 1인분이요. 어묵은 거기서 바로 꺼내 드세요.
はい、떡볶이を1人前ですね。어묵は、そちらから取って召し上がってください。
「1인분」は「1人前」、「-이랑」は「~と」という意味です。
釜山は어묵で有名
釜山は、韓国で어묵が有名な都市です。釜山では古くから水産業が発達し、魚が多く流通してきたことを背景に、어묵産業も発展しました。
釜山には、어묵を製造・販売する専門店が数多くあります。温かいスープと一緒に串に刺した어묵を食べられるほか、さまざまな形や材料を使った商品も販売されています。
魚肉の割合を高めた商品などもあり、弾力のある食感で知られています。また、お土産用に包装された어묵も多く、観光客に人気があります。
今日のひとこと
今回覚えたいひとことはこちらです。
어묵 세 개 주세요!
어묵を3つください!
韓国の어묵店を訪れたら、実際に使ってみてください。
今回のクイズ
次のうち、「어묵」についての説明として正しいものはどれでしょう?
- さまざまな具材をスープに入れて煮込んだ料理
- 魚の身などをすりつぶして作った食べ物
今回は、韓国の街で見つけた看板から「어묵」にまつわる韓国語を紹介しました。
韓国の街を歩いていると、教科書ではあまり見かけない言葉や表現に出合うことがあります。看板に書かれたハングルに注目しながら、韓国語の意味や使い方を楽しく覚えていきましょう。

