韓国語多読のすすめ 03|『新装版多読多聴の韓国語 やさしい韓国語で読む韓国の昔ばなし』

日本で手に入る、多読に向いている本を一冊ずつ紹介していきます。みなさんも、ぜひいっしょに読んでみませんか?

『新装版多読多聴の韓国語 やさしい韓国語で読む韓国の昔ばなし』(対訳)

『新装版多読多聴の韓国語 やさしい韓国語で読む韓国の昔ばなし』
著者:hana編集部
ISBN:9784295411857
音声:ダウンロード
定価:1980円(本体1800円+税10%)

みなさんは韓国の昔話を知っていますか?

わたしは絵本などを通して、これまでたくさんの韓国の昔話を読んできました。日本にもよく似たお話があるものもあれば、虎やトッケビが登場して、これはいかにも韓国らしいなと思うものもあります。人情味あふれるあたたかさやユーモアのある物語を通して、日本と韓国のつながりや東アジアに共通する伝統を感じられる、とてもおもしろいジャンルです。

この本には、全部で14話の昔話が収録されています。どれも韓国では子どものころから親しまれている、いわば「人々の共通知識」「文化の土台」となっているお話ばかりです。

日本で育った人が「桃太郎」を知っていて、「きびだんご」や「犬・猿・キジ」と聞けば自然と桃太郎を連想できるように、韓国にも多くの人が共有している昔話があり、そうした物語を知っていることは、韓国語を学ぶうえでも大きな助けになります。

「トラと干し柿(호랑이와 곶감 )」のように、強者であるトラが干し柿を怖がるという韓国らしい笑い話もあれば、「コンジとパッチ (콩쥐팥쥐) 」のように「あれ?これってシンデレラ?」と世界に共通する物語の型を発見できる昔話もあります。いずれも人間味に満ちたお話ばかりなので、最後まで飽きずに読めてしまいます。

1話が短いので、一息で読み切れる!

この「多読多聴の韓国語」シリーズは、見開きの右ページに日本語訳が載っている対訳形式になっています。全128ページのなかに14話が収録されていて、日本語訳もついているので、韓国語の文章は一話ごと短くコンパクトにまとまっています。

文字は大きく、行間もゆったりしていて、挿絵も入っています。ページに適度な余白があり、気負わずに1行、1ぺージと読み進められるところも、多読の入り口としてうれしいポイントです。また、ダウンロードできる朗読音声もついているので、「聴き読み」スタイルを選ぶこともできます。

おすすめの読み方

「まずは一話だけ」と思ってはじめてみるのがおすすめです。そして、「韓国語で一話読めた!」という達成感をぜひ味わってください。余裕があればもう一話。さらに読めそうならもう一話。そんなふうに、近いゴールに向かって、小刻みに進んでいく読み方をおすすめします。

第1章の6つのお話はハングル能力検定試験の4級レベル、第2章の8つのお話は3級レベルを目安に、語彙と文法が調整されています。まずは第1章のお話から読みはじめて、内容を楽しむ感覚を味わってみてください。

第2章は文字が少し小さくなり、文章量も増えるため、むずかしく感じるかもしれません。その場合は無理をせず、第1章を音声つきで繰り返し楽しんだり、少し時間を置いてから再挑戦したりしても大丈夫です。

第1章の「お日さまとお月さま」は、少し長めのお話ですが、前半の展開は「赤ずきんちゃん」に通じるところがあります。第2章の「フンブ伝」は、日本の昔話でもおなじみの、心優しい人は宝を得て、欲張りな人は同じことをまねして災いを受けるという展開のお話です。

どちらも昔話によくある展開や結末を予想しながら読むと、実際の語彙や文法のレベルよりも読みやすく感じられるのではないでしょうか。

ハン検4級、3級のレベルを超える語彙については、見開きごとに語彙リストがついています。わからない語はそこで意味をさっと確認して、できるだけ流れを止めずに読み進めてみてください。すべて覚えようとするよりも、物語を楽しむことが大切です。

さまざまな韓国コンテンツの背景を知る一冊としても最適!

昔話を知っていると、韓国のドラマ、映画、絵本など、さまざまなコンテンツの背景がわかってきます。韓国を旅するときや、韓国の人と話すときにも、「あ、この話知ってる!」ということが増えて、コミュニケーションがぐっと楽しくなります。

ことばといっしょに韓国の文化も知りたいという方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

もっと知りたいハナタス
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