韓国語講師ヒョンジュさんが、日本で暮らす中で感じたことや考えたことを、短い韓国語でつづる「현주 다이어리(ヒョンジュダイアリー)」。
今回も、韓日翻訳者小山内園子さんによる日本語訳とともにお届けします。
→「현주 다이어리」についてはこちら
현주 다이어리 #014 만원 버스(2026年9月14日の日記)

정말 난 성격 드러운 걸지도.
대중교통수단이라고는 딱 버스밖에 없는 일 차선 도로.
휴일이라 바닷가 물놀이 다녀온 사람들로 버스에 타지도 못할 지경.
차로 가면 안 되나… 바닷가
아… 어쩌다 내 성격이 이렇게 나빠졌을까… 반성…
公共交通機関っていったらバスしかない一車線道路。
休日で、海に遊びに来た人たちでバスに乗れない状況。
車で行くんじゃダメなの、海。
ああ……どうしてこんなに性格悪くなっちゃったんだろ……反省……。
この一行のいわばイライラ度がどのくらいと推測するかによって、訳のトーンが変わってくるかと。
場合によっては、
「海なんだから車で行けばいいんじゃないの?」というのもあり得ると思いますが
この文章は日記=心のつぶやきで、つぶやきは言葉が出る順序が思考の流れでもあるはずなので
ドラマチックにしたいがため、自然な日本語に寄せるために바닷가の訳を前に持っていく、というのはやめようと思いました。
できるだけ語順は原文と合わせたい。でも、それではどうにも伝わらないと思ったら、大胆に入れ替えたい。今回は前者のほうです。
승현주사실 좀 더 리얼하게 나쁜 말을 썼지만 순화한 겁니다. ㅋㅋㅋ ㅠㅠ
현주 다이어리 #015 여름, 40도(2026年9月16日の日記)

매일 덥다.
순간이 덥다. 40도, 미친 거지.
그래서 뭘 하려면 안 더울 때 하고 싶어진다.
이거저거 핑계 대면 니 할 일 언제 할래? 너.
응. 나한테 하는 말이야.
一瞬一瞬、暑い。40℃、どうかしてる。
だから、何かしようと思うと、暑くないときに、となる。
あれこれ言い訳してたら、自分のすべきことはいつするわけ? あんた。
うん。自分に言ってる。
현주 다이어리 #016 기말고사(2026年9月18日の日記)

오늘 모 학교는 기말고사였다.
선택 문제 없이 다 주관식.
어라??? 단어 쓰기 문제 20개를 거의 다 맞췄다.
중간고사 때랑 전혀 다른데? 호오~
단어 플래시카드 만들어서 배포했는데 설마 그 효과야?
설마 그런 거야? 므흣~
기분 좋은데? 으쌰으쌰
열심히 만들어야겠다.
選択問題はなくて、すべて記述式。
おっ??? 単語の書き取り問題20問、ほぼみんな正解だった。
中間試験の時と全く違うんだけど? ほお~。
単語フラッシュカードを作って配布はしたけど、まさか、その効果?
まさか、そうなの? むふ~
気分いいんだけど。うりゃあ
一生懸命作んなくっちゃ。
현주 다이어리 #017 결국엔 인간(2026年9月21日の日記)

처음 AI를 접했을 때, 그리고 지금도
AI는 대단하다고 생각한다.
처음엔 AI 때문에 일자리들이 없어질 거라고
여기저기서 많이 떠들었다.
정말 그럴 거 같았다.
그런데 쓰면 쓸수록
인간의 터치가 더욱 필요하다고 느껴진다.
AI를 좋아한다. 많이 쓴다.
그리고 나는 이전보다 더 바빠졌다.
AI가 내놓는 답의 과정을 알고 싶어졌기 때문일까.
가장 기본이 되는 게 가장 중요한 것은
어쩌면 당연한 것일지도 모르겠다.
AIはすごいと思っている。
はじめは、AIのためにいくつかの仕事がなくなるだろうと
あちこちでずいぶん騒がれていた。
本当にそうなる気がした。
ところが、使えば使うほど
人間のタッチがますます必要に思えてくる。
AIが好きだ。たくさん使う。
そして、私は前よりさらに忙しくなった。
AIが示す答えの過程が知りたくなったからだろうか。
最も基本となることが最も重要というのは
ひょっとしたら、当然のことかもしれない。
현주 다이어리 #018 평균(2026年9月23日の日記)

아름다운 게 너무 많아서 다 아름답지 않다.
아름다운 게 평균이 되니까.
‘햇빛도 그늘이 있어야 맑고 눈이 부시다’
정호승 시인의 <내가 사랑하는 사람> 중 일부다.
아름답지 않은 것이 있어야 아름다운 게 아름다워진다.
평균만 있는 풍경은 어떨까?
美しいことが平均的なものになるから。
「陽の光も影があってこそ、すがしくまばゆい」
詩人、鄭浩承の『私が愛する人』の一節だ。
美しくないものがあってこそ、美しいものが美しくなる。
平均的なものばかりの風景は、どうだろうか?
小山内園子原文では自然に見える名詞が、日本語にするととたんにむくむく違和感を出す、というのはよくあることで、今回の평균はまさにそうですね。
この詩は、ドラマ『天気がよければ会いに行きます』にも登場していた気が……。
현주 다이어리 #019 친구의 어머님(2026年9月25日の日記)

바다 건너 카톡이 울린다.
오랜 친구, 연락 안 해도 항상 그 자리에 있는 친구.
한국에 가면 당연히 만나고 오는 친구.
다음 주에 가서 만나려고 했던 친구.
카톡이 울린다. 친구의 어머님이 돌아가셨다.
얼마나 많은 추억이 있었던가.
입원 중이시라고 해서 이번엔 어머님도 뵈려고 했는데.
어린 시절 콩국수도 만들어 주시고, 같이 맥주도 드시고,
일본에 오셨을 때 같이 나가사키 짬뽕도 드시고.
지하철 역에서 “현주야, 잘 있어”라고 외치시던,
그게 너무 먼 기억이 됐다.
마음이 아프다.
古い友達、連絡をとらなくてもいつもその場所にいる友達。
韓国に行けば、当然会ってくる友達。
来週行って、会おうと思っていた友達。
カカオトークが鳴る。その友達のお母さんが亡くなった。
どれほどたくさん思い出があることか。
入院されていると聞いて、今回はお母さんにも会って来ようと思ってたのに。
小さい頃に豆乳麺も作ってくれたし、一緒にビールを飲んで、
日本に来た時、一緒に長崎ちゃんぽんも食べて。
地下鉄の駅で「ヒョンジュ、元気でいるんだよ」と声を張り上げていた、
それが、あまりに遠い記憶になった。
心が痛い。
とんそく子ヒョンジュ先生も小山内さんも、人の痛みや悲しさが分かる人だと思う。二人と話していると、それをよく感じる。
私は自分の親と離れて暮らして、もうかなり長い。普段はほとんど親の存在を感じずに暮らしているので、親が亡くなったとき、私は心から悲しめるんだろうか、と時々心配になる。人が亡くなって悲しい、という感覚が自分にはいまひとつよく分からない。こんな私はひどい人間なんだろうか。
でも、飼っていた猫が死んだときは、悲しすぎて10年くらい引きずってたんだけど……。
次回の현주 다이어리と日本語訳もお楽しみに
今回は、9月14日〜9月25日に公開した「현주 다이어리」#014〜#019を、日本語訳とともに振り返りました。
原文を読んだときに想像していた内容と、日本語訳を比べてみてどうでしたか?
「この表現が気になった」
「自分ならこう訳してみたい」
「この日記、なんか好き」
そんなことがあれば、ぜひコメントで聞かせてください。
「현주 다이어리」の韓国語原文は、Xで毎週月・水・金に、Instagramで毎週金曜に公開しています。
次回の日本語訳と翻訳ノートも、約2週間後にhana+で公開予定です。
執筆|承賢珠
翻訳|小山内園子
企画・進行|とんそく子
今後のスケジュール



プロフィール
執筆者

승현주(承賢珠)
韓国語講師
翻訳者

小山内園子(おさないそのこ)
韓日翻訳者
企画・編集

とんそく子(浅見綾子)
HANA 出版部長/マーケティング担当
