教保文庫の2026年9月のエッセイ月間ベスト10と注目の新刊情報をご紹介します。キム・エランのエッセイ『그랬다고 적었다(そうだったと書いた)』が今月も人気を博しています。注目の新刊では、韓国で愛され続けている国民的作家パク・ワンソのことばを集めた一冊と、『千個の青』で知られるチョン・ソンランの旅エッセイを紹介しています。
※ランキング記事ではハングルのルビを省略します。
1位:『마음의 어휘력(心の語彙力)』
조아란 (チョ・アラン)ほか著/페이지2북스(ページ2ブックス)刊/2026.08.11

조아란, 권희, 이정윤
2位:『그랬다고 적었다(そうだったと書いた)』
김애란 (キム・エラン)著/문학동네(文学トンネ)刊/2026.08.24

김애란
4位:『기분이 태도가 되지 말자(30만부 기념 개정판)(気分が態度にならないように(30万部記念改訂版))』
김수현 (キム・スヒョン)著/하이스트(ハイスト)刊/2026.04.20

김수현
5位:『행복할 거야 이래도 되나 싶을 정도로(幸せになれるはず、不安になるほどに)』
일홍(イルホン)著/부크럼(ブックラム)刊/2024.7.29

일홍
6位:『불안(不安)』
알랭 드 보통 (アラン・ド・ボトン)著/정영목(チョン・ヨンモク)訳/은행나무(ウネンナム)刊/2012.01.04

알랭 드 보통
8位:『구원에게(救いへ)』
정영욱(チョン・ヨンウク)著/클(ブクロム)刊/2026.2.5

정영욱
9位:『기분이 태도가 되지 않게(헬로키티 에디션)(気分が態度にならないように(ハローキティエディション))』
레몬심리(レモン心理)著/박영란(パク・ヨンラン)訳/갤리온(ガレオン)刊/2025.11.12

10位:『단 한 번의 삶(강물에디션 활판인쇄 한정판)(一度きりの人生(川の水エディション活版印刷限定版))』
김영하(キム・ヨンハ)著/복복서가(ボクボクソガ)刊/2025.4.6

注目の新刊
『박완서의 낱말들(パク・ワンソのことばたち)』
박완서(パク・ワンソ)著/웅진지식하우스(ウンジン知識ハウス)刊/2026.9.14

박완서
本書は、没後15年を迎えたパク・ワンソの作品から、記憶にとどめたい120語を厳選したことばの辞典です。自然を思わせることばから五感を呼びさますことば、人の心を読み解くことばまで多彩な語彙が収められています。忘れられつつある美しい韓国語に出合えるだけでなく、言葉を通して作家の文学世界をあらためて見つめ直すことができるのも魅力です。初版限定の付録「ことば集めノート(半年ダイアリー)」を活用すると、日常で見つけた大切なことばを書き留めながらオリジナルの辞典を作ることできます。
『빵, 공원, 농구하는 소녀(パン、公園、バスケットボールをする少女)』
천선란(チョン・ソンラン)著/이주향(イ・ジュヒャン)絵/ 달(タル)刊/2026.9.9

천선란
今もっとも注目されるSF作家のひとりで、邦訳書『千個の青』(カン・バンファ訳、早川書房)も出版されている著者による「旅の絵本」です。偶然辿り着いたドイツ・ミュンヘンで出合った硬いドイツパン、数え切れないほどの公園、古びたゴールにバスケットボールを投げ入れる少女。自分を知る人もいない街で完全なよそ者となった著者は、ようやく「自分の内なる声」に耳を傾けます。小説家としての仮面や老いた親の世話をする子どもとしての仮面を脱ぎ捨て、自分の素顔に向き合う著者の正直な気持ちに触れられる一冊です。文章の合間に散りばめられた素朴な絵にも癒されます。(文/金知子)
※この記事で紹介した書籍の購入は、「教保文庫、9月の月間ベストと注目の新刊(韓国エッセイ)」の記事をご参照ください。

