韓国語のカンマの話

日本語で文章を書くときには「。」(句点)と「、」(読点)を使用しますが、韓国語ではこれと対応するような形で、ピリオドとカンマを使います。記号の形が少し違うだけで用法は日本語とほとんど変わらないだろうと思う方も多いかもしれません。ピリオドの方は日本語の句点とほぼ同じと考えて大丈夫ですが、カンマについては日本語の読点とは用法が少し違うところがあります。

韓国語で書かれた長い文章を読んでいると、時折カンマの打ち方が日本語の読点と異なっているように感じられます。日本語の感覚に近い使い方もするのですが、韓国語は分かち書きの助けもあり、カンマが打たれないまま文が長く続くことがよくあります。そして最低限カンマを打たなければならないのは、似た内容を羅列する場合や、感嘆詞を使う場合などです。そのため、例えば次のような打ち方が出てきます。

このカンマは、이웃을 돕다と경제를 살리다という二つの内容を羅列していることを示しています。羅列されているのは、以下の括弧で囲んだ部分です。

이웃을 돕는 방법でもあり、かつ경제를 살리는 방법でもあるということです。日本語の感覚で読むと기부를 하는 것은 이웃도 돕고の部分が一つのまとまりに見えますが、하는것은の後ろには内容上の切れ目があります。この切れ目の位置にカンマを打つよりも、直後に出てくる羅列のカンマを打つことを優先するため、日本語の書き言葉のリズムとは少し違ったカンマの打ち方になるのです。日本語であれば、話題の導入部分で一度読点を打って「寄付をすることは、隣人を助けて経済も……」のように書き、視覚的な区切りを明確にすることが多いと思いますが、韓国語では優先順位が異なるということになります。

ただし、朗読などでナレーターがこうした文を読み上げると하는 것은の後の意味の切れ目をしっかり意識するので、その部分で間が置かれたり息継ぎが入ったりします。つまり、韓国語のカンマは必ずしも朗読時の息継ぎと一致するわけではないということです。韓国語の長文を読み上げる練習をするときには、あらかじめ自分で意味の切れ目を見つけて息継ぎをする場所を見つけておかないといけないということですね。

ここで出した例は簡単な短い文ですが、このA는 B하고, C한다という構造が長い文章の中に応用されていると、内容を読み間違えることがあります。読解試験の長文問題にはしばしばこうした構造の文が出てくるので、模擬試験や過去問題を解くときなどに少し意識してみるとよいでしょう。

もっと知りたいハナタス
SHARE

韓国語講座を探すLesson